どうも…ショーエイです。
米国で起きているデモ…
偽の20ドル札を使ったという容疑で、
黒人男性が警察の強制力で死亡した事件という形で
理解してます。
これとても難しい案件で、
多くの人は中立の立場で見ると、
一概に警察が悪いのかという疑問も出てきます。
何故なら彼らには正当防衛の権利が有るからです。
ここで日本人は日本の警察システムを理解して考えて見ましょう。
最近では少し崩れつつある日本の警察システムですが、
基本的には「任意聴取」の場合と、
裁判所からの命令での「逮捕」とでは、
被疑者に対する扱いが異なります。
【アメリカで偽の20ドル札を使用した容疑で逮捕は出来ない】
先ず日本同様に裁判所が逮捕命令を適用する場合、
容疑者の悪意性が明確に成るか否を確定しなければ成りません。
偽の20ドル札使用の場合、
アメリカ国内で考えられる状況は、
誰もが偽の20ドル札を知らずに
持ってしまう可能性が有るという事です。
何故か…
20ドル札が人と人との手渡しで渡り合う…
例えるならチップで偽の20ドル札を受け取って、
銀行を経由しないままそれを使ってしまう状況が考えられます。
こうした社会的なサイクルが想定できる上では、
死亡した容疑者(黒人男性とはここから表現しません)が、
故意でその偽20ドル札を使用したのかが明確に成りません。
よって彼に容疑を掛ける場合は、
任意同行が適切な対応であったというべき話です。
【任意同行であれば容疑者は死亡しなかった。】
米国でも任意同行なら警察の強制力は使用できません。
それが強制執行に値する逮捕という形で、
その過程で容疑者が死亡した点が大きな問題と言えます。
【口頭での抵抗か反攻する姿勢かで正当防衛は変わる】
任意同行を用いる場合、
口頭で拒否する場合は、法的根拠に基づく抵抗です。
警察はこれに対して勝手な強制力を用いては成りません。
仮に裁判所が許可した逮捕で有った場合も、
相手が反攻(反抗では無い)してない場合は、
極力、容疑者は容疑者で
犯罪者と確定した状況で無い事を理解して、
容疑者が負傷しないように注意を払う必要性が有ります。
何故なら証拠の下その人が有罪か無罪かを判断するのは、
裁判による判決を受けた時だからです。
その上で「逮捕」は警察にとって難しい処置と成りますが、
反撃反攻する状況に無く、
この際に容疑者に怪我などをさせた場合は
警察はその傷害行為の責任をとる事が
本来法律上で罰せられます。
【警察側の罪状】
デモの主張は、過剰逮捕という趣旨が謳われているため、
警察に対する罰則は当然あるべきと言えます。
ただし、容疑者が取り押さえられるまでの経緯が
このブログの筆者は確認できていないので、
公平な判決はアメリカの司法が証拠を公開した上で、
適切な判断を下すことを望みます。
ただ「反攻反撃」の姿勢が無かった場合、
容疑者を不用意に殺傷させた罪として
厳罰な裁きを与えるべきと言えます。
仮に容疑者が明らかな証拠の下で
「逮捕」という命令が有った場合でも、
容疑を有罪と確定するのは警察の仕事ではない為、
それを理由に減刑する事は許されません。
【容疑者の罪状】
偽の20ドル札使用が罪状として挙がった場合、
故意か過失で有ったかは大きな違いと成ります。
故意の場合、
偽札製造に関わる組織に所属していた証拠が有る場合、
もしくは容疑者が偽札を偽造した証拠が有る場合で、
基本的にそれ以外は過失であり、
アメリカの様な社会環境では、
知らずに手にしていた偽の20ドル札は、
罪に問われる事案に出来ないと言えます。
ただし適正に出所を追跡する意味で、
捜査協力は求められても当然です。
【デモでいう主張は正当である】
上記の内容で精査すると、
デモ隊の怒りの根拠は明確に理解できます。
ただしこれは人種差別の問題では無いという事です。
【デモは人種差別を謳っているがそれは間違いです】
先ずデモ参加者には黒人以外も賛同してます。
人種差別を謳ってデモを行っているケースに成ると、
逆の白人側も人種差別を受けた感覚に成ります。
白人が黒人を常時見下しているという逆差別の印象にも繋がり、
黒人側に味方している白人も、
奇妙な形で黒人を見下して擁護している様にも感じられます。
本心は違っても、イメージは複雑です。
【人種問題というより格差問題で主張するべき】
米国でのイメージ戦略としては、
黒人差別という主張の方が、
強く市民に響くというのは理解します。
ただし同様の問題は黒人だけが受けるものでは無く、
ヒスパニック(中南米系)もアジア系も
また白人でも、
格差の貧困層は同様に受けます。
Black Peopleという枠組みを、
新しい時代では貧困層全体を主張する意味で
置き換える方が賢明と言えます。
逆に同じ黒人とされる人でも、
オバマ前大統領や、パウエル元国務長官のような階級だと、
この様な不当な行為は受けないわけで、
仮に逮捕される場合でも、
任意同行なら穏便に、
逮捕であっても取り押さえられるような状況は、
本人が無理な反攻反撃で抵抗しない限り、
起こりません。
さらにトランプが無理な反撃反攻で逮捕に抵抗すれば、
間違いなく容赦なき射殺(まあ殺傷処分といっちゃう)が
行われると言えます。
これからの時代、
アメリカの歴史が積み上げてきた功績、
リンカーン大統領の奴隷解放に始まり、
キング牧師やら様々な形で、
黒人が中心となって勝ち取った
人種差別の壁を取り払ってきた活動から、
新時代でこうした差別の対象となる貧困層を、
BLACK SPIRITという枠組みで主張する形にしてほしいです。
既に人種の問題では無く、
黒人だけが同じ問題に遭遇している訳では無い。
ただ、黒人たちの活動が、
これら差別に対する抵抗の光明と成った事から、
敬意を込めて、
こうした問題をBLACK SPIRIT ACTION
という形で人種を越えた主張として
意識して欲しいと願います。
まあ、こういうジョークも考えて欲しい。
トランプが犯罪で逮捕される事に成ったとして
俺は大統領だと拳銃を手にして逮捕に抵抗した場合、
間違いなく「殺処分」になるという事です。
あそこまで野獣化した白人大統領が、
間抜けにも不当な抵抗をすれば、
野犬どうように処分され、
多くのアメリカ国民はその殺処分を
当然と考えるでしょう。
何故なら拳銃手にして抵抗したから…
逮捕する側は当然正当防衛と判断するでしょうね。
貧困層の抱える問題は日本も同様に
優秀な弁護士を雇える資金力がない。
それでも国選弁護士が付くわけですが、
実際は自分の無実を証明できるは、
自分しかいないという疑念が残ります。
そういう社会が感じる葛藤を、
警察組織は理解した上で、
更にはドライブレコーダーや、
市中の監視カメラを活用して、
逮捕や任意同行は慎重に行う様に
罰則の厳罰化も用いるべきと言えます。
基本逮捕は市中監視カメラの範囲で、
無い場合はドライブレコーダーが証明できる状況で、
または逮捕時必ず撮影者を同行させる
という規定の下で、
逮捕の録画が適正に撮影されておらず、
今回の様な事件が発生した場合は、
不当逮捕として
警察は不法な強制治安執行を行ったとして、
厳罰に処する法律を設けるべきと言えます。
これはデモ隊に対する処置も同様に、
デモでは無く犯罪行為である証拠が
映像によって抑えられた場合、
正当防衛は正当化され、
映像が無い状況で警察権を行使した場合は、
逆にデモ隊は警察による不法な強制治安執行があったと
主張できるわけです。
科学技術が進歩した状況で、
権力側は権力行使の明確な証明をしなければ成らない。
そういう法整備が香港やアメリカの混乱を
適切に分類する上では必要と言えます。
権力側はあらゆる隠蔽も出来てしまう訳で、
弱者である市民はどれだけ証拠を以て抵抗しても、
結局はデモという市中混乱でしか、
権力と対等に戦う事は出来ないのが現状です。
権力側はこうした混乱との妥協を引き出す上では、
権力側の権力行使が「適法」である証明を
用いた上で市民を説得するしかないのです。