欧米の対応をようやく評価…シリア問題 | ショーエイのアタックまんがーワン

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どうも…ショーエイです。

今朝見つけたニュースなのですが…

米国側の対応ニュース

EU側の対応ニュース

反体制側の要求ニュース


ニュースだけを単体で読むと、
EU側の記事はロシアを批難しているように書いてありますが、
米国側の記事にそのシリア北西部の内容として、
トルコに停戦を要請しています。
恐らくEU側の記事で暗にロシアとアサド政権を批難しているとした内容は、
名指しを避けた意味で、トルコや他も含まれるという内容になるため。
記者の勝手な詮索なのでしょう…

大事なことは、停戦実現に向けて味方側に対応を呼び掛けて、
それを表明したということ…
これにより反体制側の要求が現状、対外的な視点から
正当性を帯びた状態に成っています。

次はロシアとシリア政府の対応が問われる状態に成りますが、
「現状、一部反体制派が戦闘を続けている為」
と主張してくるでしょうが、
「その為に停戦の交渉を要求する」
と成れば先ずは停戦の条件からスタートするのが
得策と成るはずです。

いわば次のステップは、
どの境界線で双方が落ち着くか…
ある意味、両者が境界線のない状態で停戦するのは、
非現実的な話で、
お互いの見当違いで主張するエリアに踏み込むだけで
戦闘は簡単に発生します。

イスラエルとパレスティナの問題同様に
現状、難しい状態であると認識すべきです。

そのために停戦ラインの境界線を先ず協議して、
その間に最低1Km程度の緩衝地帯を設けなければ、
実質的な停戦実現は難しい話です。
しかし、1km程度の緩衝地帯は、
地上戦を想定した緩衝地帯で、
空爆という話になると別な意味を持ちます。
それゆえに航空戦力の使用は、
先ず全面禁止する方向で進むことは当然な話となります。
そういう意味で飛行禁止区域の策定は
実現されなければ成らない条件とも考えられます。

故に今回のEUや米国の対応で言えることは、
次のロシアとシリア政権側の対応は、
「空爆を停止する(シリア北西部限定で)」
というステップで、
境界線の有無に限らず示さなければ成らないものとも成っています。

ここで空爆の停止を拒めば、
停戦実現を目指したステップを阻害することに成るため、
ロシアとシリア政権が国際的に苦境に立たされるのは
必須と成ります。
故に「空爆の停止(シリア北西部限定で)」が現状実現されなければ、
筆者が理解を示す余地はなくなります。

とはいえ…
シリア北西部の状態を見ると、
イスラム国、アルカエーダ系のエリアも入り組んでいて、
ややこしい話でも有るのだけど…

ロイター通信の地図をご参照ください…



とはいえ…皆さんがニュースで気を付けてみる点は…
今後、空爆がどのエリアで実施されるか…というポイントです。
現時点では、アレッポという都市を中心に、
シリア北西部が焦点です。
それ以外はIS(イスラム国)との問題が残存しているため、
シリア北西部以外の空爆で起きた話は、
現状の停戦の話とはまた別なものと見なければ成りません。

非難合戦に入るとこの辺があやふやに成って報道されるのも
本当にややこしい話です。

ただ、ロシアとシリア政府には
「北西部での空爆は停止する」
という表明を出してくれる事を
期待してます。