ゆっくりする時間がとれたのでずっと読みたかったマンガを探して読みました。


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『きりひと讃歌』
手塚治虫先生の作品です。
約40年の漫画家生活で600以上もの作品を描かれたそうです。

『きりひと讃歌』は青年向けで、あまり有名ではない作品かもしれません。

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手塚治虫先生は医学博士で医療漫画もいくつか残していらっしゃいます。
有名な作品に
『ブラック・ジャック』があります。

高校生の時に
『陽だまりの樹』を読みました。
今年BSのドラマになるみたいです。


『きりひと讃歌』は大人になってからこそ読んで理解できるマンガだと思いました。


『きりひと讃歌』の私なりのストーリー説明を。

人が犬のようになって死んでしまう原因不明の病気モンモウ病の研究をしている27才の医師小山内桐人がこの病気にかかってしまうことから物語は始まります。この病気になり、医学界から抹殺されることはある人物の陰謀で、、、
犬の外見になって見せ物として海外へ誘拐され、命からがら世界各地を転々として、やっと医師として働くも外見で差別を受け、誇りも失いかける桐人。
桐人の人生を狂わせた陰謀とは何なのか、モンモウ病の解明はできるのか、物語は進んでいきます。


山崎豊子先生の『白い巨塔』のような利権や医局の権力闘争に物語は近いのですが、『沈まぬ太陽』のアフリカ編も思い出されました。


珍しく手塚治虫先生の軽いタッチのギャグが一切ない作品です。
内容が重いし、暗い、衝撃的シーンが多い。



しかし、疾走感があり、最後の余韻こそ胸をえぐられるものがありました。



1970~1971年の作品です。
40年経った今でも色褪せないのは偉大な証拠。



いやー、豊かな時間でした。
またがんばろ。