桜もあっという間に散って、
爽やかな晴天が続く今日この頃。
第二子が無事に産まれましたことをご報告致します。
予定日は5月でしたが、正期産に入ってすぐに産まれました。
私の誕生日の翌日に。
妊娠するといくら鉄分を摂っても貧血になる体質。診察の度に高濃度鉄剤の点滴をしてもらってました。臨月になると、富士山の上で生活してるんじゃないかと思うほどに毎日酸欠状態になり、「早く出ておいで」と言っていたので願いを叶えてくれたのかもしれません。
臨月の妊婦健診で「子宮口が開いてるね。今回は予定日より1週間くらい前かも。たくさん歩いてね!」と言われて、「よーし!歩くぞ」と決めました。
その時、予定日2週間前。
誕生日を2日後にひかえて、
今年はどうしようかなぁと思っていると、
夫が「上の子は僕に一日任せてね。2人目が産まれる前に行きたいところに行ったら?」と言ってくれました。
コロナ禍だし、友人とどこかへ行くのも現実的でない、欲しいものも食べたいものも特にない。
モノより経験。
「そうだ!ホテルのラグジュアリーなスパに行ってみたい!」
と思い立って、マタニティでもいける場所を探し、予約しました!
ホテル椿山荘。
悠 YU THE SPA
たくさんのメニューがありますが、
マタニティでできるメニューは
「リアル ナーチャリング エクスペリエンス」
バラのオイルで全身のトリートメントするだけでなく、ミニフェイシャルもしてくださるスペシャルコース。(事前に担当医に許可もらうのが条件)
トリートメントの1時間前に到着するように言われます。
実は、こちらには伊東から温泉を運んできていてゆったりと温泉につかったあとにトリートメントが受けられるのです。
温泉の後はリゾートのようなプールを見ながらスパ専用のラウンジで休憩もできます。
東京から出ずにリゾート、温泉!
なんてことでしょう。
家から電車で行けるし、椿山荘までは駅から坂だしウォーキングにもぴったり。
しかも、妊婦でもトリートメントができるなんて!
温泉は一人だったので、
ゆーーーったりできました。
無理せず出たり入ったりしながら、
お腹の子も温かいのか元気に動いてました。
トリートメントルームに行くまでの廊下。
トリートメントは足を優しくブラッシングしながらバラの花びらを浮かべたお湯で足浴というゴールドエクスペリエンスから始まり、天国のような75分間でした。
マタニティ用とあって、トリートメント中は抱き枕が用意されていて横寝できるので快適です。
トリートメントでは選択制でお腹にもオイルを塗って頂けるのですが、その時もお腹の子は元気で、スタッフの方が「私が触ってる時も元気に動いてました」とおっしゃるほど。
フェイシャルで驚いたのは目が大きくなりました。こんなに変わるの?というくらい顔とお肌がキレイに。
せっかくだから今日はメイクしないで帰ろうと決めてお会計。
30代最後、出産前の最高の誕生日になったなぁと幸せ気分にひたってました。
誕生日の記念写真。
スタッフの方に「2週間後くらいに出産予定です。といっても、上の子は予定日超過12日だったから5月も後半かもしれませんー!今日は特に元気いっぱい動いてますし。」と笑い合っていました。
皆さんはご存知でしょうか。
陣痛前の兆候に【胎動が激しい】というのがあることを。
私は不勉強で知りませんでした。
第一子は破水から始まったので、破水もおしるしもないからまだだと思い込んでいたのです。
この時はまさか、この帰り道の電車の中で陣痛が起きるとは夢にも思っていなかったのです......!!
そして、あまりの腰痛に焦って電車を間違え、帰りに2時間近くかかるとも思っていません。
さらには、この日に入院して、翌日には赤ちゃんを産んでいるとも......!!
キミ!24時間以内に赤ちゃん産んでるよ!
この写真が妊婦最後の全身写真だよ!予想外!
電車の中でズキーーーン!と腰痛が。
しかも一度じゃない。
座ってても電気が走る痛みが続きます。
え?呼吸も浅い。
スマホの画面見てたら気持ち悪くなるし、できる限り上の方を見てました。
「この腰痛、確か上の子の時の陣痛のような......!? でも、まさか!予定日18日前よ?でも、正期産ではある。我慢はできる。前回も病院に行ったら前駆陣痛だったし、多分前駆陣痛やろ」と思いつつ、気持ち悪くなりながらも不安で「前駆陣痛 陣痛 違い」で検索してました。
決定的な違いはないのか。
どっちに当てはまるのか。
その間もズキンズキンと腰は痛みます。
しかし、スパがあまりにも気持ちよくて、素晴らしい体験だったのでその思い出で胸がいっぱい。幸せ7割:腰が痛い3割。
時刻は17時。
夫が一日元気な息子のケアをしてくれてて、夕飯を作る余裕はないから、
誕生日ディナーは「帰りにデパ地下ででも何か買ってくわ」と言っていたのに買って帰れる状況ではない。
幸い夫が息子の夕飯は作って食べさせてくれてる。とにかく無事に家に着くことが最優先。
こんな時こそタクシーなのに、
そう言う時に限って頭が回らず、電車に乗って降りたら気合いで歩いて帰りました。
19時過ぎ。
家になんとかたどり着くと、
ラクな姿勢!と思い、一番ラクな四つん這いになりました。
ハテ?
前回の陣痛の時もそうだったような?
そんな中、
夫が誕生日のサプライズ。
夫に初めて花束をもらい、お手紙をもらい、優しさに感動して泣いてました。
この人の子どもを産めるなんて本当に幸せなことだなぁと思いました。
プレゼントに立派なドライヤーをもらい、
「ママ妊娠して大変なことも多かったと思う。本当にありがとう」と元気盛りな息子との買い物は大変だったろうに、わざわざ買ってくれていたことが嬉しくて嬉しくて。
誕生日ケーキまで。
とっても嬉しい!!!!!
なのに、変わらずとてつもなくお腹が痛い。
なんなら痛み増してる。
お分かりでしょうか。
痛くて笑顔が引き攣ってます。
こんなに嬉しいのに痛みに勝てない。
おかしい......!!
一応「陣痛きたかも」のアプリで間隔を測っとこう。
ん?10分切ってる?
あれ?ちょっと待って。
7分?
そういえば、もう4時間くらいずっと痛いな......。これ、前駆陣痛じゃないかもしれん。
なんてったって、今夜寝れる気がしない。
「スパでシャワーと温泉入っててよかった。
既にすっぴんやし、なんならフェイシャルでいつもより目が大きくなってるし、肌の調子もよい。マツエクは間に合わんかったけど、出産後の写真には条件がいい方だ」
なんて考えながら、入院グッズを引っ張り出しました。
もし入院するなら上の子としばらく会えんかもしれんから寝かしつけでお話しよう。
お腹と腰は相変わらず痛いけど、息子を寝かしつけました。
息子と一日中遊んでお風呂に入れて、
やっと一息でテレビを見ながらお菓子を食べてた夫が、寝室から出てきた私を見て、
「寝かしつけありがとう!すぐ寝たでしょ?疲れてたもんー」と声をかけてくれました。
「うん。早く寝たよー。可愛かった!ところでさ、もしかしたら、もしかしたらよ?陣痛きた」
と言うと驚いて目を白黒させてました。
「前回みたいに帰らせられるかもしれんけど、念のため、今から産院に行ってもいいかな?」
「もちろん!」
義母がかけつけてくれて、
寝てる息子のためにうちへ残ってくれている間に車で産院へ。
入院用の荷物をいれたスーツケースも一緒に。
産院について夜間外来に行って待つと、
助産師さんがいらっしゃいました。
「スーツケースは診察して入院が決まったら夫が車から持ってきてくれます」
と言うと、
私の様子を見て、お腹を触り、いくつか問診をした後に
「これは入院決定です。明日には産まれます」と助産師さんが断言。
夫は急いでスーツケースを出してきて、これまた驚きながら、産院の玄関で「頑張ってーーー」と送り出してくれました。
「う、うん!」
私も戸惑いながら手を振って、
出産することになりました。
トリートメントのアロマ効果なのか
温泉が気持ちよかったのか
母の幸せが伝わったのか、
子どもはスルリと産まれました。
上の子は予定日超過で4000g超でしたが、下の子は予定日前で2700g。
体感全然違います。
上の子の時は股間が裂けて出血は1リットル以上。貧血で入院中毎日鉄の注射に、産んでからの浮腫で足がクリームパンみたい、痛くて円座クッションでも座れないなどがありました。母はボロボロでしたが、大きな上の子はめちゃくちゃ丈夫。強い強い。
現在も2歳半とは思えない頭身になってます。
あれから2年半。
下の子は、上の子の2/3サイズなので、身体がラク!円座クッションなしでも座れるほど。
産まれるとき、スルン!という感じがありました。子どもは呼吸が大変で酸素吸入した時は心配でしたがすぐ大丈夫になりました。
安産で出血もほとんどなく、
産んだ後には貧血もなくなり、
母子ともにとても健康です。
家族が増えてドタバタとなるかもしれませんが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
その後の詳しい出産レポートは長くなるので改めて。