皆さんいかがお過ごしでしょうか。
大変ご無沙汰しております。
育児でてんやわんやで毎日が飛ぶように過ぎていきます。
さて、こちらのブログ。
前のブログから合わせて20年くらい経ちます。
今でも読んでくださる方にご報告があります。
保護犬で4歳でうちに来てから18歳を過ぎた愛犬ルルが今年の1月に虹の橋を渡りました。
ルルを一緒に可愛がってくださってありがとうございました。大往生でした。
亡くなる前日まで散歩へ行き、よく食べ、部屋を歩き回り、抱っこをせがみ、いつも通りで全くそぶりを見せなかったので、本当に驚きました。
その日は突然きました。
亡くなって日が経ち、当時の写真を見ると当時は気づかなかったけどしっかりお婆ちゃんの顔をしていて、よく頑張って家族に気づかせないように最後の最後の時まで私たち家族と一生懸命すごしてくれたんだなぁと思います。
少し思い出話を。
ルルは私が20代後半ひとりぼっちの時にやってきました。その時も仕事はバリバリしていたけど、家族と離れた一人暮らし、心の拠り所がなく、遂には適応障害になり、もう生きていなくてもいいかなと思うまでになりました。
その時、たまたまインターネットで見つけたダックスフンドの記事。ペットシェルターが解体するとのことで、もともと虐待されてた犬が行き場を失うとのこと。
何故かこの時ばかりは行動して会いに行ったのです。
そこで出会ったのがルルでした。
骨と皮だけで2.8キロしかなく、喉を切られて声が出ない虚な目をしてガタガタ震えるルルを連れて帰りました。名前は私がつけたのでなく、元からついてる名前のままにしました。元からついてる名前のままで幸せにしたかったのです。
(本当は一人暮らしのひとに犬を譲ってくれることはないのですが、私は仕事場が家だったことから、留守にすることはなくほぼ24時間犬と過ごせることで許可してもらいました)
ルルがきてからというもの、
「この子は私が守るんだ」という気持ちと少しずつ心を開いてくれるルルに、私はだんだん元気を取り戻してきました。
いろんな方にお世話になりました。
私が入院した時や何かあった時に預かってくれた知人友人家族。感謝しかないです。
来た当初は何もかも怖がってばかりのルルはいろんな変化がありました。
・散歩をしたことがない→散歩大好き
・端っこで丸まって寝る→ベッドで私を押し除けて横に伸びて寝る
・怖くて階段上り下りできない→階段も少しなら挑戦する
・生き物を怖がる→猫が好きになる、鳩をおいかける
・車に乗ると怖がりサバみたいに暴れる→車に乗ると楽しいことが起こるとわかり他人の車にも乗ろうとする
・ごはん食べない→選り好みをする。ステーキ好き
・男の人を見ると失禁するくらい怖がる→夫が大好き。なんなら私より好き。2人で呼んだら夫の方にいく
・外が苦手→キャンプ大好き。うさぎみたいに跳ねる
・怖がってばかり→病院で採血が帰宅したらすごく怒っていた
楽しく感じること、できることが本当に増えました。
でも、トイレは覚えませんでした。
それはもう私達側が受け入れた。家はボロボロです笑
亡くなった後にもおしっこ失敗のシミが見つかって泣き笑いしました。
私の実家の福岡にも行き、香港に引っ越しもしてくれました。飛行機に慣れ過ぎて落ち着いているとCAさんに言われるほどでした。
ルルがいたおかげで、広東語を真剣に勉強しなきゃと思いました。夫が日本にいる時、ルルが体調不良になり、山のローカル駅で日本人どころか現地の人もおらず、蛇のスープの看板を横目に野犬を巻きながら行った夜間救急病院。拙い英語と広東語で必死に病状を伝え、診察が終わるまで24時間マックで心細く待ってたら元気になってでてきたルルを見て涙が出たけど飲み込み、そこからまた気合いで夜中に家に帰ったことを鮮やかに思い出します。ルルのおかげで広東語は前よりは話せるよ。
私が不妊治療で日本に戻り、夫が一人で香港で勉強する時もルルはずっとそばで夫を見守って励ましていました。夫はルルがいたから頑張れたといいます。
ルルからもらったものは多すぎる。
ルルは最初から最後まで特別でした。
不思議なことに全く亡くなるなんて思ってなかったのに亡くなる前日に何を思ったかルルが大好きなブルーベリーのマフィンを作りました。
それがルルの最後のごはんになりました。
今でも子どもたちは毎日ルルの話をします。
もちろん親の私たちも。
下の子はルルが亡くなった時まだ2歳だったのにルルの話をします。
楽しいかわいい思い出話。
夫のベッドに横たわり、私がさすり続け、子ども達が見守り、大往生で亡くなりました。
全員大泣きしました。
最初はルルも私もそれぞれ一人の生活。
それが二人になり、どんどん家族が増えました。
ルルはどう思ったんでしょう。
いっしょにねてくれる人が増えたなぁと思ってたかな。
ルルは若い時から家族で一番ねぼすけ。
朝起きてきたはずなのに、いつまにかもう一度ベッドに戻り、子どもが幼稚園から帰ってきても布団でまだ寝てました。だから、今でも家に帰ってきたらベットで寝てる気もするのです。
ルルへの気持ちは私の心の中だけに留めて、皆様への感謝とご報告としてブログを書きました。
「またね」
少しと言ったのに長くなってしまいました。
ルルを一緒に可愛がってくれてありがとうございました。ここで見てくれてありがとうございました。
ルルが亡くなったらショックすぎて、一生犬は飼わないと思ってました。
でも、違いました。
ルルがくれた時間は本当に最高でかけがえのないものだったからまた新たなわんことのご縁がまたあれば、うちに来て欲しいと思えています。
(いつになるかはわかりませんが)
わんちゃん、ねこちゃん、ペットと過ごす家族が皆ハッピーでありますように!