ダイエットはきっと「養生の訓練」

「ダイエットって痩せることですよね？」
「難しいことがわからないし、食べたいから、食べたものを吐いています。だめですか？」
「なぜガマンをしてはいけないんですか？」

たくさん質問を受けます。

dietという英単語はもともとギリシャ語で「生活様式」を表すdiataという単語が由来です。


ダイエットは生活習慣を整えること。

私は以下のように考えます。

ダイエット≠痩せること
ダイエット＝養生



「養生」とは東方の思想で生を養うこと、身体を整えること。


ダイエットにおいてものすごく影響を受けたのが
貝原益軒　『養生訓』です。

天地父母のめぐみをうけて生まれ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず

この本は1713年に書かれました。
今から297年前!!


この本には難しいことは書いていなくて当たり前のことが書いてあります。

生きることの感謝と長生きをするために心と身体を健康に保つ方法が書いてあります。

簡単にお医者様にかかれなかった江戸の庶民に向けて病気にならないように示した健康本なのです。


300年近く経った現在でも内容は色褪せません。

それどころか目から鱗だったり、納得する言葉が並びます。

怠けたい、楽をしたい、欲のままに生きたい。

いつの時代も同じ。


でも、それではカラダは壊れてしまうからコントロールする必要があるのです。

先日書店で見つけたのがこれ。
『銭ゲバ』の著作で有名なジョージ秋山さんが
『貝原益軒の養生訓』という本を今年出版されました。

これがとても読みやすくて参考になるのです。

好きな文章を以下に抜粋。

「大方の病は生活習慣からくるものだ。ゆえに、正しい養生の道が大事である。」


「いつも心を平静にして怒りや心配事を少なくするよう心がけるのが心の健康法である。養生の道とは病にかかっていないときに行うものであり、病にかかってから行うのは最後の手段である。」


ううーーーん。

人の本質は変わらないなぁ。


近道はなくて、
王道をいかに楽しく最短距離で効率的にやっていくかがダイエットコーチとしてできること。