お見送り。
娘の隣に立って、何度ももっと近くに寄ってくださいと言われましたが、
ドレスを踏んでしまいそうなのと
少し頭がクラクラしていて、娘の方に倒れかかったらまずいと思ってました。
そして何より私は娘の隣に立つ資格があるのか?
高3の10月末に女房・娘・息子が出ていってから
彼女たちの動向は直接見ていません。
1人マンションに残され、明け渡しの数日間、残された枕と毛布1枚にくるまって過ごしました。
あの年は例年になく寒く、震えが止まらなかったのは、あるいは失ったものが余りにも大きかったせいかもしれません。
数日経って耐えられなくなり、同じマンションの同じ階にあった実家に戻りました。
弟の部屋に居候させて貰った為、弟はリビングに寝ています。
申し訳なくてなんとか独立しようと奮闘していますが、人間一度落ち目になると全てが上手く行かなくなる。
改めて人生甘くないと痛感しました。
正直言って何度も自殺を考えました。
将来を悲観した事と
私を裏切った人間に対する当て付けです。
でも逆に私が自殺すれば
そいつらが安心するだろう。
奴等にとって私が生きている以上、腹に何か重いものを抱えて生きて行かねばならない。
ならばなりふり構わず生きてやろうではないかと思ったのです。
今回の病気でも、生存したのは奇跡的と言われているのですが、
あるいはその思いが上まったからかもしれません。
だけれども
娘には何の罪もありません。
そんなごうを背負った私が
隣に立つのは本当に良いのか?
と思われました。
続きます。