二宮周平「家族と法」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「一生の間には誰でも多かれ少なかれ家族の問題に出会う。そうした時に、解決の一つの基準となるのが法であり、裁判所の判例である。家族に関する法や判例は、本来は、社会的、経済的に立場の弱い人の生活を守り、公平な解決を図るものである。だから、法や判例の知識があれば、問題を合理的に解決できる可能性が高まる。逆に、その知識がなければ、発言力の強い人、経済力のある人の言いなりになってしまいかねない。」

 

「家族も人の集まりである以上、トラブルはつきものである。トラブルに怖がったり、嫌がったりしても、問題は何も解決しない。しかし、乗り越えていくためには、相当のエネルギーが必要である。それを補完してくれる栄養の一つが、「家族の法」に関する知識ではないだろうか。知識なくして自分の権利を守ることはできない。」