竹内薫「文系のための理数センス養成講座」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「科学の重要な課題の中には、難問も数多くあります。①宇宙はどうやって始まったのか?②生命はどうやって始まったのか?③意識の起源はどこにあるのか?この宇宙と生命と意識の起源という3つの問題は、人類の存在の根幹と深く変わる『科学の難問ビッグ3』といいてよい。」

 

「宇宙の起源がわかれば、我々がいる宇宙以外に他の宇宙が存在するかどうかもはっきりわかるでしょうし、その原理の応用で、ひょっとすると実験室で宇宙を創ることだって可能になるかもしれません。そして、実験室で『創造主』として宇宙が作れるようになったら、『神の存在』といった宗教的かつ哲学的な問題にさえ科学で答えが出せるかも・・・・」

 

「私であることの意識の起源はどこになるのか?この『私であること』の科学的なメカニズムがもし解明されれば、それは人工知能にも『私』という自意識を芽生えさせることが可能になるかもしれないということです。また、現在肉体が『死』を迎えるとともに、『私』という意識も消えてしまいますが、意識のメカニズムが完全に解明されれば、生きている間に脳神経の情報をインターネット上のサーバーにアップロードするなどして、肉体が滅びた後も『私』であり続けることが可能になるかもしれないのです。」