城山三郎「ゴルフの時間」その2から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。


「ゴルフでもそうだが、世の中、努力したから必ず報われるというものではない。思うままにならないのが、人生の常である。だからと言って、世の不条理を恨み、不況だからと委縮し、志や夢を投げて、今の仕事や生活に追われて過ごしていたら、豊かな生活はない。」

「そこで私は、大・中・小、それぞれの夢を持って生きることを提案したい。全力投球できる対象、志をもった大きな夢のために、人は成長していくことができるが、大きな夢ほど叶わぬものである。大きな夢の準備となるような中規模な夢や志、また、日々の生活の中で満足できる小さな夢を同時に持つことを薦めたいと思う。」

「大きな夢、大志を抱くのはよいことだが、『all or nothing』という考え方ではダメ。大・中・小と、いくつもの夢があればこそ、人は挫折から何度も立ち直ることができる。そして、勉強し、努力したことはいつか必ず何らかのかたちで生きるものである。」