「聖書の常識」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「イエスが処刑されたのが紀元30年、皇帝ネロによる迫害は紀元64年。イエスの死後わずか34年で、キリスト教は、ローマにおいて、弾圧に値する宗教団体となっていた。」


「皇帝ネロが、ローマの大火災はネロの放火として憤慨する民衆を鎮めるため、キリスト教徒を放火犯人に仕立てて処刑した事件である。」


「わずか34年、ガリラヤに発生した旧約の宗教、むしろユダヤ教の一分派ともいうべきキリスト教が、帝国の首都ローマにまで進出するには、あまりにも短い期間といわねばならない。『謎の34年』という人がいる。」


「宗教が伝道なしに広まることはない。人類史上最大の伝道者と思われるパウロがいた。『パウロなくしてキリスト教なし』ということは確かに言える。パウロは、タルソ生まれのローマの市民でユダヤ人である。」


「新約聖書の三大登場人物といえば、イエス、パウロ、ヨハネである。」



「ヨハネによる福音書の冒頭『はじめに言葉あり』でヨハネの名は知られている。」


「ヨハネによる福音書は最も反ユダヤ主義的になっている。いわばイエスを受け入れなかったユダヤ人は、神に敵対する悪魔の子で、その奴隷であって、不信仰者・真理の誤解者という形となっている。」


 基本的な知識の整理をしておく。