『聖書物語』から | さかえの読書日記

さかえの読書日記

琴線に触れたことを残す備忘録です。

「聖書を読めば神の存在が証明されるのではないかと考えて、聖書を読み始める人がいる。しかし、その試みはほとんどの場合挫折で終わる。なぜなのか。」


「聖書が神の存在を証明する本ではないからだ。聖書とは、神が存在することを前提とした本である。最初の書である創世記の書き出しからそうである。」


「はじめに、神が天と地を創造した」


「そこには、神とは誰なのかという紹介も、どういう方法で天と地を創造したのかという説明もない。宇宙がそこに存在している。それだけで、創造主がいるという説明になっている。」


「それが聖書の論理である。」


 

  第一部「アブラハム」の一説である。