人生二度なし(訓言集から) | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「それから私の義兄で、これまでジャワへ行っていたが、最近内地詰めになり、それを機会にとうとう独立しましたが、実業界の人々というものは、なかなか男らしいことを考えています。あの人々は自分のやり方ひとつで身が浮き沈みするのですから、この点、俸給生活者はどうしても太刀打ちができません。」


「なおついでに申しておきますが、月給取りというものは、最後は自分より年下の者に首を切られるのです。ですから、常にその点に対する覚悟をもっていなくてはならぬわけです。こうした点をよく考えておかないと、いざという土壇場になって、恥をかくことになりましょう。諸君らも、たいていの人が、結局は月給取りになる運命にあるわけですから、少々早過ぎますが、種蒔きという意味でこのことを申しておきます。」


 なんとなく気になるのでメモってみた。