柳田由紀子「S・ジョブズが愛した禅僧、乙川弘文」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「悩んだ時には、死んで棺桶に入ったつもりになって自分を見つめてみる。すると、どうでもいいことがたくさん見えてきて、余計なことを思い煩わなくなる。同時に、大切なものもはっきりわかるだろう」これは、禅僧、澤木興道がしばしば語った言葉である。


「2005年6月、スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズが行った有名なスピーチ『人生を左右する分かれ道を選ぶとき、一番頼りになるのは、いつかは死ぬ身だと知っていることだと私は思います。ほとんどのことが―周囲の期待、プライド、ばつの悪い思いや失敗の恐怖―そういうものがすべて、死に直面するとどこかに行ってしまい、本当に大事なことだけが残るからです。』」


 スティーブ・ジョブズは、深く禅に関わったといわれている。