ウォルフレン「日本/権力構造の謎」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「山口組が発行していた機関誌を見ると、やくざが、どのようなイメージをじぶんにあてはめたがっているかがあるていど分かる(山口組時報)。表紙をめくるとすぐその裏には、「侠道精神に則り国家、社会の興隆に貢献」するための組の綱領が書いてある。つまり、組員は、「(1)内を固むるに和親合一を最も尊ぶ、(2)外は接するに愛念を持し、信義を重んず、(3)長幼の序を弁え礼に終始す、(4)世に処するに己の節を守り謗りを招かず、(5)先人の経験を聞き人格の向上を図る」というわけだ。」


 とらえどころのない国家、日本を、ザ・システムと表現し、

そのシステムに仕える人びとの一翼にやくざがいるとしている。

そのやくざについて述べた一節