再び修身教授録から「この人生が苦の世界と見えるのは、畢竟まだ自分の「我」に引っ掛かっているからでしょう。「我」に引っ掛かっているとは、言い換えれば、常に自分の利害を中心にして、人のために尽くすということのわからない人間ということでしょう。つまり自分の利害はよくわかるが、他人の利害については、とんと気がつかぬというわけです。」 よくよく感じなければならない。