夢。声が出にくくなって、しばらくは、夢の中では普通に今まで通り喋れてた。大きくて、元気で。夢の中でさえも、現実の自分になってた時の絶望感。忘れられない。だからこうして今でもたまに思い出す。数年経った頃、魔法をかけられて声が良くなるという夢を見た。もう魔法でしか戻らないと思ってたのか。すごく嬉しかった。やっと解放される、と。目が覚めた自分は昨日と全く変わっていなかった。その時はまだ、病名すら、いや病気だってことすら、知らない。