今宵は私の師匠のお寺で、
本格的な仏教の食事の作法を学びました!
しかも美味しい精進料理付きで
「食事」は「じきじ」と読みます。
まず、
お食事をいただく前に、
お経をお唱えします。
そしてその時に、
施餓鬼(せがき)と言って、
一切精霊のために
少しお食事を分けるのです。
上の写真で
お椀の蓋に米粒が入っていますが、
これがお施餓鬼する米粒で、
お食事をいただく前に、
取り分けておくのです。
決して、食わず嫌いとか、
食べ残しとか、
落としてばっちいとか
言う物ではないので、ご注意を
このようにして取り分けた米粒は、
参加者全員のものを集めて、
庭にお供えしておくと、
鳥さんたちが食べにくるらしいです。
もちろん「見えない存在」も
来ていることでしょうね
また、
「食事の作法」の修行中は
<<<黙食>>>
です
みんな静かに、
精進料理を味わいます。
唯一、沢庵を食べる音だけが、
コリコリっと響くだけ。
ちなみに、
沢庵は最後に食べるのがルール。
沢庵を使って、
お茶碗を綺麗に掃除するのです。
なんて仏教ってエコなんでしょう〜
さて、、、
食事をいただくときに、
「蟲食偈(ちゅうじきげ)」も唱えます。
「蟲(ちゅう)」とは、
なんと、
今でいうところの「自分の細胞」!!!
細胞の一つ一つにも
栄養が行き渡るようにと
唱えるんです。
細胞なんてものが発見される前から、
仏教では、わかってたんですねー
ひたすらすごい。。。
最後に、
お食事が終わったら
「食事の作法は
そのまま修行の道である」
という
お経を唱えます。
今回は、私が今まで知っていた
「食事の作法」より、
ずっと本格的なものを教えていただき、
かなり勉強になりました。
精進料理もおいしかったですし。。。
そして、いつものことながら、
見事な生花も堪能し、
本堂の丈六「釈迦牟尼仏」にも癒され、
今年も良い年だったなぁ〜
と、少し早いですが、
年の瀬を感じた今宵でした。
最高最善