「スマホファースト」の罠 | Webディレクターの生活

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Webディレクターがデジタルの在り方を考えるブログ。

PC中心のWebサイトは終わった。
これからはモバイルサイトだ!

=「モバイルファースト!」と2005年以降に聞くようになり、
数年前からは、「スマホファースト!」と言われる。
基本的には同義である。

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モバイルファースト”とはスマホサイトを最初に作ること?
本来の意味を正しく理解すべし!

(web担当者Forum/生田昌弘の「Web担当者に喝!」)
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(リンク先から引用)

>スマートフォン向けサイトから作ればモバイル最適化ができると思っているWeb担当者や業者に喝!“モバイルファースト”とは、ユーザー中心&コンテンツ中心のWebサイト構築のことだよ。

>「お客さまのニーズへの最適化」。
これがモバイルファーストにおいても一番重要なのだと、
しっかり肝に銘じてほしい。



その通りだと思う。

スマホサイトが増え始めたとき、
ある案件でユーザーインタビューをした。

その際、以下のような感想を頂き、
驚いたことがある。


「(あるサイトを)PCで閲覧するときもあれば、スマホで閲覧することがある。
 PC画面に慣れているから、スマホ用のレイアウトが出てくると本当にストレスである。
 見づらくてもいいから、最初からPC画面を出してほしい!」


いかに、スマホ対応するかを専ら注力していた時期だったから、
「せっかく使いやすくなるのに!」と感じたが、
ユーザー中心に考えれば、当たり前と言えば当たり前だ。

ユーザーが使いやすい=デバイス画面最適化ではない
からだ。

ターゲットが誰であるか、
提供するコンテンツ(=バリュー)は何なのか
ユーザーは何を求め、どういった行動を取っているか、

それぞれ突き詰めれば、
ひたすらスマホ画面を最適化することが、
必ずしも正解にはならない。

一生懸命制作を進める人ほど、
分かっていても、つい忘れがちになるので、
肝に銘じておきたい。