複数案のデザインを提示するときに考えるべきこと | Webディレクターの生活

Webディレクターの生活

Webディレクターがデジタルの在り方を考えるブログ。

その提案は、
なぜ、複数案なのだろうか。

自信がないから?
逆にあるから?

一方が抑えで、
もう一方は攻め?

FLASH全盛の時代であれば、
A案は、htmlベースの手堅く、見やすさを重視したデザイン
B案はフルFLASHの情緒感を全面に出したデザイン、
という複数案提示が多く見られた。

最近も、技術やトレンドが変わっただけで、
依然、見え方違いのデザイン案提示は見受けられる。


「見せ方の違いだけの複数案」
=単なる好みの選択に陥る



これらは戦略無き、
見栄え違いだけの複数案で、
そもそも相手に選択の基準を提示できていない。

見栄えを良くすることがゴールだった時代は良いが、
現代のような、良い悪いの基準が多くある状況の中、
決して賢い提案とは言えない。


では、
どうすればよいか。


それは、相手に選択してもらう基準を
提示できると良いと思う。


あるメーカーの企業Webサイトをリニューアルすることになり、
そのサイトの目的は、その企業の信頼感を高めることだとする。

A案は、オールターゲットを想定し、
製品をバランスよく見せ、トンマナも中間色を用いて、
誰が見ても、分かりやすい形にまとめた。

B案は、今後の注力ターゲットのシニア層を想定し、
他のターゲットでも対応できるが、よりシニアが使いやすいよう、
写真を選定し、文字の大きさに配慮し、柔らかいトーンに仕上げた。

ここでの判断基準は【ターゲット年齢】である。
どのターゲットに注力するか(又はバランスを取るか)という視点で、
クライアントに選択を委ねることになる。

ECサイトであれば、
例えば【どの商品群に注力するか】という基準によって、
レイアウトやデザインが変わってくるし、

会員制のファンサイトも、
会員獲得を主とするか、会員維持を主とするかによっても、
対応は異なってくる。

このように、客観的な判断の基準を定めることによって、
A案は----の価値をユーザーに提供できます、
B案は~~の価値をユーザーに提供できます、
といった、客観視点での提案が可能になる。

見せ方が異なるだけの、
A案、B案…との複数案提示に比べ、
明確にレベルが上がるので、
提案する側は意識すべきと思う。