生まれて初めての長期の入院。
だいたい1週間程度で
自分がどんな境遇に置かれているのかがよくわかった。
とても広くて大きな病院であるということがわかった。
それにしても検査、検査の毎日。
記憶では検査室から戻ってくるまで
エレベーターを乗り継ぎ
10〜15分程度かかったように思える。
ここはどこなのか館内地図など当然目に入らなかったが、
毎日無言で看護補助してくれる人に
ただ案内されるままの車椅子での移動
この大きな病院は
まるでアリンコの巣が
張り巡らされているように思えた。
アリの巣の「飼育キット」の
中で育てられている
自分自身のような気がした。
昼夜数々の検査、治療、
そしてリハビリテーション。
リハビリに携わっている
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の皆さんは
時間に追われているように忙しく働いているように思えた。
手足や腕は重い…。
全ての機能、感覚などが鉛のようにサビついていた。
たった10メートル歩くことも汗が出てままならない状況。
作業療法的な指先の機能も今後不安….。
生まれてはじめて凹みました!
一番私自身ショックを受けたのは、
ひらがなで書かれた文字が全く理解できなかったこと。
かなが書かれている作文が、
文字ではなく模様のように見えたことを思い出します。
●%▲⭐︎#!◆@ のような感じ。
そんな中で唯一、
お節介というほど何度も声をかけてくれたSTさん。
凄く丁寧に接してくれたSTさんの「必ず良くなります」
という一言がどれほど励みになったか。
唯一希望の光が見えたのは
「必ず良くなります」
というこの一言!!
これが一番効く薬