皆さんこんにちは
4月の中旬に38℃の熱が出る風邪を引いてしまいなかなかブログの更新ができませんでした。
感染症検査を2回してもらったけど陰性で今は回復しているのでご心配なく
今回は、以前から書きたいと思っていたことで学会抄録についての話になります。
先天性心疾患はまだ分からないことが多かったり治療方法が次々に新しく確立されてきたりしています。
学会で話題の最新情報を知っておくことは自分の病気を知ることにも繋がるし、今後の治療へのモチベーションなんかにも繋がってくるかもしれません。
そもそも学会抄録とは、学術集会(学会)での発表内容を簡潔にまとめたあらすじのようなものです。
抄録は学会開催期間は参加者しか見れませんが、ACHD学会では後日一般の方でも読めるようにホームページで公開されています。
学会ホームページから過去の学会や過去の抄録集のページで抄録を読むことが出来ます。
ただし抄録は全て読もうと思うとかなり大変なので今回は私の抄録の探し方や読み方を紹介します。
まず、抄録集を見る前にプログラムから自分の読みたい抄録を絞ります。
プログラムではタイトルのみが記載されており、テーマ別に分けられているので探しやすいと思います。
プログラムで自分の疾患名を探したり、自分が知りたい内容や単語が入っているタイトルを探します。
読みたいものが見つかったら、タイトルの前にあるアルファベットと番号をメモします。
これは発表形式と発表順を表す番号で、抄録もだいたい同じ順番で掲載されています。
発表形式はパワーポイントでの発表だったりポスターでの発表だったり他にもメーカー主催の発表や複数の発表者による意見交換が行われるものがありますが、直接学会に参加しないのであれば気にする必要はありません。
読みたいタイトルが見つかったら、抄録集を開いてメモした番号を元に抄録を探して読みます。
一応一般の方でも学会に参加できるようなので、もし参加登録をして事前に抄録を読む場合は、抄録を読んで実際に発表を聞いてみたいと思ったものについて会場の場所や日時も一緒にメモしておくと良いと思います。
学会では複数の会場(会議室やホテルの部屋など)で一斉に発表が行われています。
建物が分かれている場合はもあるので注意してください。
自分の聞きたい発表が複数同じ時間に被ることもあるのでその場合は自分の中で優先順位を決めておくと良いです。
以上が学会抄録の読み方となります。
ここからは私が抄録を探す時に目印にしている単語について説明します。
学会抄録やタイトルには文字制限があり略語が使われることが多いため、自分の疾患名の略語を知っておくと便利です。
私と同じ疾患の方限定になってしまいますが、抄録を読む時の参考になればと思います。
・TOF・・・ファロー四徴症
・TPVI・・・経皮的(経カテーテル)肺動脈弁置換術
・PVR・・・肺動脈弁置換術
・移行期医療・・・小児科から成人循環器科への移行
・遠隔期・・・根治術など最終治療から長期間経っている場合(数十年単位)
・短期成績・・・手術など治療から短期(数ヶ月~数年)の患者成績
少しですが、抄録についてでした。
自分の疾患は自分で調べる癖をつけていきましょう。