皆さんこんにちは晴れ

 

今日は臨床検査技師の採血あるあるです

 

では早速

 

赤薔薇「先生」や「看護師さん」と言われる

最近では外来の採血は臨床検査技師が担当するところが多くなってきています。

臨床検査技師が採血をする理由としては、自分が検査をする検体を自分で採取することで検査に最適な検体が採取できる。

もっと分かりやすく言うと、採血量や検査に最適な検体を理解しているため量不足や凝固による採り直しを減らすことができます。

 

ピンク薔薇「◯◯の項目も測ってほしい」「明日の分も一緒にしてほしい」と言われる。

臨床検査技師やその他の職種は医師の指示で検査や処置を行っています。

そのため採血時に勝手に項目を増やすことができません。

項目を増やすためには医師の診察を受けてもらい医師が必要と判断した場合に検査追加となります。

私達の対応としては、採血時に項目追加の話をされたときは容器が同じであれば後で追加できるように必要量より多めに採血しておくことくらいしか出来ませんのでご了承ください。

 

赤薔薇「今日はお風呂入っていいの?」

シャワーも湯船もOKです。ただ採血したところをゴシゴシ擦るのは控えてください。

 

ピンク薔薇「血黒くない?大丈夫?」

採血するときは静脈血という酸素を使ったあとの血を採取しています。

真っ赤な血は酸素を多く含む動脈血になりますので、採血している時の血は赤黒くても問題ありません。

 

 

ここからは採血時のお願いです

クローバー注意事項に当てはまるものがあれば採血前に申し出る

私の病院で確認している注意事項は

①採血時に気分が悪くなったり倒れたりしたことがある

②アルコール消毒でかぶれたことがある

③抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を飲んでいる

④血液が止まりにくい

⑤透析治療をしている

⑥乳房切除術を受けたことがある

上記に当てはまるものがないか採血前には必ず確認をしています。

詳しく説明していくと①についてはベッドの用意ができるのでベッドに案内しています。

②はアルコールフリーの消毒を使います。私はテープかぶれがないかも併せて聞くようにしています。

よくあるのは③で採血後に血が止まりにくく患者さんに聞いたら「あぁ、飲んでるよ」と言われるパターンです。

血が止まりにくいとテープ一つでは足らず、洋服を汚してしまったり、傷口から感染の可能性もありますのでしっかり止血する必要があります。

テープだけで止まらない方や杖をついていて自分で採血部位を押さえられない方のためにテープを2枚貼ったりバンドも用意しているので③や④がある人は申し出てください。

⑤⑥は採血していい場所が限定されている方です。

 

クローバー本人確認に協力をお願いします。

私も患者歴が長いので検査のたびに名前と生年月日を聞かれるのが面倒なことは承知の上ですが、患者間違いを防ぐためにも本人確認にご協力お願いします。

採血場所は隣の患者さんとの距離も近い場合がありどうしても口に出して言いたくないという人もいるかも知れません。また、会話が難しい人の場合は付添の家族さんに確認をしてもらっています。

最後の手段は診察券や保険証を見せてもらうことですが基本的には自分の口で名前と生年月日を言ってください。

場合によっては本人確認拒否で検査ができないこともあります。

 

クローバー採血場所の指定がある場合はそれに従う

化学療法をされている方で手の甲から採血をしなければいけないことがあります。

私も腕の血管がなくて手の甲から採血されていたので痛いのは分かっています。

しかしこれも検査項目の追加と同じで医師の指示で採血場所が指定されています。

ですので、採血室が勝手に採血場所を変更することは出来ません。

手の甲から採血しなければいけない理由は説明しますがどうしても嫌という人も中にはいます。

その場合はやはり診療科で医師の診察を受けてもらい採血場所の変更指示がされてからでないと臨床検査技師の判断では採血できません。

 

クローバー肘まで捲れる服で来院する

特に冬は寒いので何枚も重ねて来られます。

何枚も重ね着をする場合は手首にボタンがない服を着ていただけるとスムーズに検査ができると思います。

高齢者になるとボタンやチャックを外す細かい作業が難しくなってきます。

採血があると分かっている場合は出来るだけ装飾のないシンプルな服を着せてあげると楽かと思います。

こちらも手伝ったり「ゆっくりでいいですよ」と声掛けをさせてもらうもののやはり本人は焦ってしまします。

上着もボタンの数が少ないものや大きなボタンだと脱ぎ着し易いのかなと思います。

 

 

以上が採血あるあるとお願いでした。

採血って針を刺されるし怖いと思いますよね。

我慢をしていると余計に緊張して気分が悪くなってしまうこともあります。

私達もできるだけ患者さんが安心して検査を受けられるように声掛けをしているので、倒れたことがあるとか血や針が苦手という場合は遠慮なく申し出てください。