鉄コレ 福井鉄道200形 | プラモ日記 青22号

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日々のプラモ製作の記録です。

プラモではなく、鉄道模型なのですが・・・



TOMYTEC 鉄道コレクションの福井鉄道200形を買いました。

中学~高校のころは武生(福井鉄道の始点)に住んでいたのですが、当時(25年前)は映画を見に行くとなると福井市まで行く必要があり、よくコレに乗ったものです。
今でも当時とほぼ同じ姿で走ってますが、なつかしいなぁと思いながら購入しました。

鉄道コレクションとは、スケールはNゲージサイズながら、車輪が金属ではなくプラスチックで出来ているなど、走行よりも飾って楽しむことを主眼とした完成品鉄道模型です。
塗装の状態も本格的な鉄道模型と比べるとやや見劣りする面もあるのですが、その分価格が半分くらいになっており、どちらかというと食玩的な雰囲気があります。

その鉄道コレクションシリーズの10周年記念モデルとして福井鉄道200形がリリースされたのでゲット。






福井鉄道200形とは、他社から中古車輛を購入することが多い福井鉄道の中で、約50年前に導入した自社オリジナルの車輛で、しかも今なおかろうじて現役車輛が存在しています。

しかも台車が車輛と車輛の間にある連接構造という、ちょっと地方鉄道にしてはめずらしい構造を持っています。




旧塗装&非冷房の201編成(写真奥)と、新塗装&冷房化後の202編成(同手前)が同時にリリースされています。

私はどちらにしようか選びあぐねて、結局両方とも買ってしまいました。
(出ました、大人買い)


しかし買ってみると新たな発見が。

これ、違いは塗装と冷房の有無しかないのかと思いきや、けっこうマニアックに細かい違いが再現されているのです。
設計した人はそうとう200形に思い入れがあるかマニアだと思います。




まず、前面の雨ドイ。

運転席の窓上部に写真右の202編成では横一直線に雨ドイがついています。
一方で左の201編成はついてません。
(ちょっと写真ではわかりにくいですが)

これは近年になって実車では改修されて追加された装備で、パンタグラフがある側にしかついてません。
現在は201編成も含め全編成に装備されています。
(※201編成は2015年に廃車解体されています)





ありし日の201-1 2009年5月10日 武生新駅にて撮影


しかしながら、側面の雨ドイは再現されてませんのでご注意。




次に台車。






台車の違いが再現されているのです。
上の201編成はボルスタアンカーあり、下の202編成はボルスタアンカーなし。

200形はその長い人生の中で、途中モーター交換を行っています。
その際に台車が違うものに変わっているのです。

ここまで違いを再現するとは!

ちなみに鉄コレ動力化ユニットのTM-27には前者のボルスタアンカーがついたタイプの台車しか入ってないのでご注意。
TM-27



さらにHゴムの違いまで。







乗降扉の窓のHゴムは基本的にグレーなのですが、202編成の3カ所のみ黒になってます。
202編成のパンタグラフのある車輛で、左2カ所、右1カ所だけ他とはちがい黒のHゴムになっているのです。

これは実車に基づく色分けなんでしょうけど、こんなところまで再現してるなんて・・・。




全体的に見ていくと、パッケージには淡々と「201号車」「202号車」という違いしか表示されてませんが、要は前者はオリジナルの昔の姿、後者は変化した晩年の姿を再現したもの、ということなのでしょう。



ちなみに200形は全部で3編成あり、203編成というのもあるのですが、2016年1月現在、現役なのはその203編成のみ。
201編成は2015年に解体されて、202編成は故障のため前倒しで引退して2016年中に解体されることになっています。

今年は福井鉄道はえちぜん鉄道と相互乗り入れを開始したりJR福井駅前までの延伸など、何かと動きのある年なのですが、そんな時に鉄コレから製品化なんて、なんというタイミングなんでしょう。














203編成(後ろは202編成) 2009年5月10日 武生新駅にて撮影


ちなみに旧塗装の色ですが、近年になってこの青とベージュのツートンの塗装が復活して塗り直された時は、ブルーは少しグリーンがかった色をしていました。
登場時がそういう色だったのか、単に復活塗装時に色を間違えたのかは不明ですが、前者であるという説が有力です。

上と下の写真は、復活塗装した色がまだ残っていた頃のものです。

これが色あせてくるとグリーン味がなくなってブルーになってくるようです。

模型はこの色あせたあとの、普段よく目にするブルーを再現しているようです。



203-1 2009年5月10日 武生新駅にて撮影