というわけで、ホンダのF1撤退の話を知り、モータースポーツの最高峰と日本との長い関わりも大きな断絶を迎えたなあ…とガックリ来ました。こうなると、何とか鈴鹿の開催のみは死守すること、くらいが関の山かもしれません。最悪の場合はそれすらもカネの問題で終わるかもね。
政治経済はもちろんですが、個人的にはこういう部分でも国力の低下に結び付けて考えちゃったりして、何だかなあ、寂しいなあ、と。2022年からルールが大きく変わるので、その開発競争を見てみたかったのですが。ついでに言うと、あんだけボロクソ言われて何が何でも続けているルノーもなかなか大したものだと思います。実際成績も上がってきてるし。
しかしサッシャさんも言ってましたが、ほんとに日本のメディアは酷い。まさかの「夜7時」のNHKニュースでホンダ撤退やってましたからね。お前ら、勝った時は一言も言わんやないか。悪いことだけは大喜びで報じよってクソどもが。
で、F1ファンからもホンダに対しては非難轟々(擁護側とは9:1くらい?)です。確かに私も「また諦めちゃったか」くらいは思いました。ただ、あまり、そこまで酷く言う気にはなれません。RBなどとの契約内容も好都合なものではなかったろうしね。もちろん細かくは知らんけど。
少なくとも、7年間必死でやってきた企業を、あっさり手を引いたトヨタ以上に批判するようでは、まあ、あまりにも割に合わないというかね…。日本のモータースポーツに対するマスコミの姿勢も含めて、この国ではコスト的に合わないと判断するのは仕方ないのだろうと思います。とにかく、やればやるほどリスクを背負う状況です。そらまあ嫌にもなるでしょう。
つまり、誰を責めることもできず、ただただ残念だなあという。
それだけのことです。
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以下、全くどうでもいい話。(避難を推奨します)
ホンダのプレスリリースの最後の部分、
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ぜひ、ホンダのモータースポーツ活動、そして、ホンダの新たな挑戦に皆さまの変わらぬご理解、ご声援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
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これは、
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ぜひ、ホンダのモータースポーツ活動、そして、ホンダの新たな挑戦に対し、変わらぬご理解、ご声援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。
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の方がいい。
非常によく目にするのですが、
いただ『け』ますよう、お願いします
という言い方はありません。「ご出席いただけますよう、お願いします」とかね。
もちろん、言葉は時代とともに変遷していくものです。この言い方も相当に市民権を得ていまして、それは重々理解していますが、酔っ払いの繰り言的に指摘します。超大企業なんだから、この程度は気を配ってほしい。これだけの重大発表なら、役員含めて大勢が目にしているはずですよ。本当に誰も指摘しないのか。恐ろしいわ。
「いただ『け』る」とは、「可能」であることを示す言い方です。ご理解、ご声援が可能であるようにお願いします、っておかしいでしょう。
以下、「 」が多くなります。すみません。
「ご理解、ご声援」とは、それを発する対象から「受ける」ものです。つまり、「受ける」ことが「可能」だという時、それが可能であることを享受する主体は「皆様」ではなく「ホンダ」です。
言い方を変えると、「皆様」は、「ご理解、ご声援」をするかどうかについて、可能・不可能の問題から離れて主体的に決定することができます。しかし「ご理解、ご声援」を「受ける」側であるホンダは、それを受けるかどうか、自主的に選択することはできません。文脈上では、今後の努力次第だということになるでしょう。
従って、「ご理解、ご声援」を「受ける」、その主体がホンダであるのならば、その後に「よろしくお願い」してしまうと、自分で自分にお願いするような妙なことになります。「ご出席いただけますよう、お願いします」も全く同様です。
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変わらぬご理解、ご声援をいただ『け』ますよう、努力してまいります。
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まあ私ならこうは書かないけど、これなら分からんでもない。
皆様からの理解を得ることができるように頑張りますよ、ということで、「ご理解、ご声援」を「受ける」主体と、「努力する」主体が、一致しているからです。
または、
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変わらぬご理解、ご声援をいただ『け』ませんでしょうか。よろしくお願い申し上げます。
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でも、まあよい。公的な文書や発表の文言としてはいまいちですが、文法的には壊れていません。この場合の『け』は可能の表現ではなく、「理解・声援」の主体と、「お願いする相手方」が一致しているからです。
というか、普通に「〇〇くださいますよう、お願い申し上げます。」でいいと思いますよ。
他にも「〇〇 せざる おえない」という言い方とか、色々ありますよね。一体何を負って(追って?)いるのかと…。
もっと細かいことを言うと、「おいしかったです」とか「(この色は)赤いです」「危ないですから」とかも気になる。これらは公立の学校ですら認めているので公式な使い方としても問題ないのですが、本来は誤用です。ただそれだと「おいし(ゅ)うございました」「赤うございます」「危のうございますから」と、現在では極めて特殊と思われる言い回しになり、非現実的です。それでも私は自分で「おいしかったです」と言うのには少し抵抗があるので(他人が使うのは全く構いませんが)、別の不自然でない言い回しをヒネり出しています。ああ、面倒なヤツですな。
まあ、ここまで話が細かくなると、私だって色々と間違ってるんでしょうけどね。笑
以上、酔っ払いの繰り言でございます。
うるせーうるせー