竜宮城、英語ではなんと言う? | えほんや通信

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名作童話の電子出版「えほんや」の編集長・原 真喜夫のブログ。こどもの本と教材、雑誌、実用書の編集を手がける編集プロダクション・スキップの代表取締役。アロマテラピーにも目覚める。村上春樹、マーヴィンゲイ、寿司と焼き鳥、日本酒とワイン。

浦島太郎


「浦島太郎」まもなくリリース!

独特のほのぼのしたタッチで人気のある
イラストレーター大薗久子さんが
「浦島太郎」を描いてくださいました。

絵本にははじめての挑戦ということでしたが、
現代的ながら幻想的で、スタイリッシュな
絵本ができました。

上は有名な「たいやひらめの舞い踊り♫」のシーン。
絵が完成すると、文章を作り、英訳し、録音をします。

そこで、問題が発生しました。

竜宮城を英語で何と表現するか?

浦島太郎
助けたカメに連れられて、左下に見えてきたのが竜宮城です。

「えほんや」で英訳、声優など英語のめんどうを
すべて見てくださっているテリースザーンさんから
「浦島太郎」の翻訳についていくつか質問がありました。

その一つが「竜宮城を何と英訳すればいいですか?」

これまでの英訳ではいくつか訳がわかれていました。
"Palace of the Dragon"
"Dragon Castle"
"Undersea Castle"


パレスとキャッスルってどう違うの?
日本のお話を英訳するときには
毎回、新たな発見があります。

いろいろ調べた結果
"Palace of the Dragon"に落ち着きました。

Palaceは、王様など統治者の住む場所、であり
Castleは、攻撃などされても大丈夫なように堅牢に
防御をした建物のこと、という意味があるようです。

竜宮城は平和な場所であってほしいですから、
Palaceという表現を選びました。

「そんなこと、決まってないんですか?」
と思われるかもしれませんが、決まった訳語は
ないものも多く、毎回検討に検討を重ねて訳しています。

こうしたやりとりを現在はアメリカに暮らしている
テリーさんと、メールでやりとりしながら
「えほんや」の作品は iPad、iPhone に届けられます。

最後に幻想的なシーンを1枚。
浦島太郎が、こどもたちからカメを助けて
海にはなす、夕陽と海がきれいなシーンです。
浦島太郎

リリースは2月中頃の予定です。
今しばらくお待ちください!