花の成長と『かたつむり』 | 絵本島 

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大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
今住んでいる利尻島の毎日を日記ふうに書いていきます。
絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 ビャクシ、と言う漢方薬にもなる植物のようです。たくさんあるので、成長の様子がわかります。

まずは、こう。


 次はこうなって


 そしてこうなる。


 合ってるかな?最後のは葉っぱが違うかな?

 他の葉っぱに隠れてるだけかな?


 今日の絵本は


かたつむり

内田麟太郎 文

かつらこ 絵

ポプラ社


 狂言をもとにした滑稽な絵本です。


 屋敷のあるじが太郎冠者にカタツムリを捕まえてこいと命じます。ところが太郎冠者はかたつむりというものを知りません。

 あるじは


・やぶに住むもの

・頭が黒くて腰に貝をつけておる

・時々ツノをだす

・ずんと長生きしたものは人ほどもある


と教えました。

 太郎冠者は、藪に入って昼寝中の山伏をかたつむりと間違えて屋敷に連れて行こうとします。


 山伏も山伏で、自分をかたつむりと間違えている太郎冠者をからかってやろうという腹です。山伏は、「屋敷に行ってやっても良いが、はやしもので愉快に行こう」とはやしながら屋敷に行きます。

 怒ったのはあるじです。太郎冠者に「お前は騙されているぞ」と教えて、2人で山伏に怒るのですが、おはやしは止まらない、という話です。


爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

 なんとも愉快なお話です。

 山伏と太郎冠者の


「あめもふらぬに、でざ、かま、うちわろう。でざ、かま、うちわろう」

「でんでんむしむし。でんでんむしむし」

というはやしが、繰り返し出てきて、面白いです。


 これは、

「雨も降っていないのに、頭を出さないなら、からを割ってしまうぞ」

「でよでよ むしむし」

と言う意味なのだそうです。


 かつらこさんの絵には、迫力があってさらに面白かったです。


 良い夜を!