猛吹雪です。
窓から外を見るだけです。
雪かきも吹雪が止んでからです。
今日の絵本は
トリフのクリスマス
アンナ・カリー 作
松波史子 訳
くもん出版
「ゆうかんなアイリーン」と同じくらいゆうかんなネズミのトリフのお話。
トリフと兄弟姉妹のネズミたちは、サンタさんにお願いの手紙を書いています。
「どうしよう」
とトリフは迷っています。どうしてかというと、トリフはフラフープが欲しいのです。でも、暖かい毛布も欲しいのです。トリフたちが使う毛布はツギが当たっていて、トリフたちが全員くるまれません。だから兄弟姉妹の誰かが寒い思いをするのです。
迷いに迷ったトリフは「やっぱり毛布にしてください」とサンタさんに伝えるために出かけました。
しかしなかなかサンタさんには会えません。食べ物はなくなり、ランプは消えて、トリフは眠り込んでしまいます。
狐と、フクロウと、猫がトリフを食べようとしたその時に、リンリンと鈴の音をさせてサンタさんがやってきました。
サンタさんはトリフをポケットに入れて連れ帰り、家族みんなに毛布と素敵なプレゼントをくれました。
諦めないで、伝えようとすること。
トリフは眠ってしまって、サンタさんに直接言うことはできなかったけれど、サンタさんはトリフのお手紙を見て、トリフがすごく迷っていることを知ってくれました。
勇気を持って伝えようと努力すること。
雪の夜に飛び出すのは、大変なことです。でも、みんなが暖かいように、毛布を下さいというトリフの強い心がトリフを森に向かわせたのですね。
トリフの強くて優しい心とそれに応えてくれたサンタさんがいいなあ。
いいお話でした!