ひなげしの花と『舌ながばあさん』 | 絵本島 

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 神居海岸沿いの道をランニングしていたら、とても色鮮やかな花を見つけました。


 枯れかけてますが、後で調べると、これがひなげしの花なんですね。それで、この後花びらが落ちると、こうなるんですね。


 上にのってる部分がまるでビロードのようです。人工物のような美しさを感じました。「自然の中にこんな美しさがあるんだ!」とちょっと感動しました。


 今日の絵本は


 

 『舌ながばあさん』

 武建華(ウー・ヂェンホア) 絵

 千葉幹夫 文

 小学館


 すごく長くて丈夫な舌を持つ「舌ながばあさん」と、おにの「朱のばん」が主人公の楽しい物語です。

 絵がとてもユーモラス。東京にある「いわさきちひろ美術館」のコレクションにある絵本なのですね。


 舌ながばあさんと、おにの朱のばんはお化けです。2人の楽しみは、道に迷って峠に来た人を驚かすこと。

 人を恨んだり、取り憑いたりはしないいいお化けです。


 ある時、峠に全然人間が来なくなりました。

 2人は「こちらから、おどしに出かけよう」と、峠のふもとに出かけます。


 舌ながばあさんと朱のばんはいいコンビです。 舌ながばあさんは体が小さいんだけど、朱のばんは体が大きくて力持ち。舌ながばあさんをひょいと肩に乗せて運びます。

 朱のばんはあまり頭が良くないんだけど、舌ながばあさんは賢くて、物知りです。頭のよくない朱のばんに「ばかを、いうでない」といいながら、正しいことを教えます。


 この名コンビの2人が、峠のふもとの村の危機を救うお話です。


 文も絵もすごくいいので、おススメです。読み聞かせにもぴったりだと思います。