沓形のセイコーマートです。地元の人も、観光客もやって来ます。利尻島のコンビニはセコマのみ。利尻富士町と、沓形と、鬼脇にあります。
今日の絵本は
『ハリネズミと金貨』
V.オルロフ 原作
田中 潔 文
V.オリシヴァング 絵
偕成社
大判の絵本です。絵が素敵ですね。表紙もそうですが、温かい雰囲気の描きこまれた絵。
そしてこのお話は温かく善意に満ちています。
年寄りのハリネズミが町で金貨を拾います。この金貨で冬越し用のキノコを買おうと思ったら、リスがキノコをくれました。それでは、靴を買いましょう、と思って歩いて行くと、カラスがどんぐりで靴を作ってくれました。そんなこんなで、ハリネズミが買おうと思うものは全部誰かがくれるのです。
金貨は豊かさの象徴ですね。しかしお金もいらないくらい、ハリネズミと他の動物たちとの関係は豊かなのです。これは後ろの表紙ですが、こんな感じかな。
みんなが一緒にいて、湯気も、お茶もドーナツもある。いいですねえ。
さて、みんなからの善意で、欲しいものが全部手に入ってしまったハリネズミは、金貨を誰かのために役立てようとします。
予想した人もいらっしゃると思いますが、素敵なラストです。
原作のオルロフさんはウクライナの児童文学作家だそうです。
ハリネズミと言えば、ノルシュテインの『霧の中のハリネズミ』も、いいですね。アニメが好きですが、絵本もあります。
少し、似ているお話です。