【ダウン症のある次男の登校拒否の話】

現在、特別支援学校の高等部一年生の

ダウン症のある次男ですが、

中学は、

地域の小学校(特別支援学級)から、

普通の中学校の特別支援学級に進学しました。

 

実は、市の教育委員会からは、

特別支援学校への進学を提案されたのですが、

場所的に遠くて、災害時には迎えに行けるような距離になく、

中学2年生からは、家から10分くらいの所に、

特別支援学校が新設されることもあり、

1年間は、学区の中学の支援学級で過ごせたらと、

思っての判断でした。

 

ちょうど、コロナ禍になり、

緊急事態宣言が発令されてしまったため、

4月、5月はステイホームしていて、
学校も2週間に1回、短時間での登校だったので、
緩~く、だんだんに学校や先生に慣れていくのかな~♡と、
コロナの感染拡大に怯えながらも、

のんびりと考えていた、春でした。

それが、6月から急に毎日登校になり、

日に日に学校に行くのを嫌がるようになり、

徐々に朝起きることが難しくなっていきました。

7月に入ってからは、夜、なかなか眠れず、

夜中の1時、2時になっても「眠れない!」

「目を閉じるのが怖い!」など、言い出すように
なっていきました。

毎朝、それでも、ちょっとでも学校に行かせようと、

あの手、この手を使って、車に乗せて、
学校に着けば、あきらめて?なんとか行けるのでは?と、
騙すようにして(スーパーの近くの学校だったので、

マグロを買いに行こう!)などと言って、車に乗せて行ったのです。

 

しかし、いざ、車を停めると、
学校だと気づいて、

「なんで、学校に来たの?!」と、怒るのですが、
「学校に行かないと、

放課後に行く児童ディサービスに行けないよ!」と言うと、
なんとか、しぶしぶでも、車から降りて、

教室に行くことが出来ている日々でした。

ところが、7月に入ってからは、

その大好きなディサービスも、

「学校に行かないといけないなら、

行かなくてもいい!」というようなことを言い出し、

うまく話ができない(親に通じない)ことに苛立って、

畳に頭を打ち付けるようなこともするようになりました。

 

その頃になって、ようやく、

これは、私が考えているよりも、

深刻な事態なのでは?と、やっと、思い至りました。

同じタイミングで、通っているディサービスさんから、

「家庭訪問してお話したいことがある!」というお申し出があり、
7月中旬の土曜日に、いらしてくださいました。

そこで、ディサービスでの様子をお聞きして、

びっくりしました!

デイサービスに来ても、笑顔が減ってきて、

みんなの輪に入らなくなっている現状をお聞きしました。

職員さんは、ごうきがおしゃべりだったのに、

口数も少なくなってしまったことを心配してくれたのです。

それまでは、学校ではお友達が出来なくても、

ディサービスでは、気心の知れた仲間がいるので、
普段通りに過ごしているのだとばかり思っていたので、

本当にびっくりしました。

そこで、週明けの月曜日に区役所に実情をお話したところ、

学校に行かなくても、
ディサービスだけを利用することも出来ることをお聞きして、
さっそく、その日(7月中旬)から、

思い切って、学校はお休みして、

ディサービスだけの利用にしました。
利用時間は、学校が終わる時間からになるので、

午後からになるのですが、
そういう対応にしたところ、徐々に、

息子の笑顔が戻ってきたのです!

学校に無理やり行かせていた時には、
「ママはうそつきだ!」
「ぼくを学校に置いて帰った!」
と、厳しい表情で言っていたのは、

本当に、限界だったのだと、
今更ながら、申し訳なはことをしたと

感じて胸が痛みます。

 

学校に着くまでは、

「ママも一緒に教室に行くよ!」と、言ったものの、

中学では、靴箱のところに担任の先生がいらして、

息子を連れて行ってくださったので、

私は、そこで帰ってきてしまったことを、

「ママは嘘をついた!自分だけ置いて行かれた!」と

感じたのだと、いまさらながら、申し訳ないことをしたと

思います。

学校では、先生方やクラスメイトさんたちも

親切に対応してくださったのですが、

ごうきは、負けず嫌い過ぎて、、、

勝てない相手とは勝負をしない主義なので、
みんなと自分との差を、感じすぎてしまい、

心を開くことが出来なかったのだと思います。

(小学校では、上級生として、

小さい子の面倒をよく見て、兄貴分として頑張っていたのですが、
中学に入ったら、自分がお世話される側になってしまい、

それを受け入れることは出来なかったのだと思います)

夏休みに入る頃に、学校で行われた面談で、先生とお話して、
翌年4月からは、

近隣に新設する特別支援学校の中等部への転校を希望しました!

同じ小学校だった、ダウン症のある仲良しのお友達も入学予定だったので、
ごうきも、気心の知れたお友達との再会を楽しみに

ゆっくり、過ごすことになりました。

7月の後半から、翌年3月までは、

家と、デイサービスで過ごしながら、
息子の心の成長も楽しみに過ごしていくことになりました。

☆最初の写真は、中学に入学した翌日に、

ごうきが作った「お寿司のお弁当」です♪

 

 

中学1年の入学式の日は、学校の入学式には参列せず、

教室だけに入り、担任の先生とお話しするだけで帰りました。

そのあと、近くのスーパーで

大好きなマグロを買ったあとの笑顔のごうきです(^^)/

 

この制服は何回かしか着ることが出来なかったのですが、

数年後に、後輩で欲しい方に譲ることができました♪

 

音譜     音譜     音譜     音譜     音譜

 

2023年10月の

不登校のお子さまのママの会は、

10月16日月曜日 
えほん文庫にて。 
午後13時半~14時半までです♪
予約制、参加費無料です。

参加希望の方は、下記メールアドレスにお申込みくださいね(^_-)-☆

メール mail@ehonbunko.jp
 

ママが笑顔でいられるようにと願って開催している会です♪

今、不登校で悩んでいるママさんの

お力になれたらと思って会を開いていますので、
一人で悩まず、ぜひ足を運んでください。

お待ちしております。

 

10月のえほん文庫の予定(集いなど)が分かる記事は、

こちらですダウン

 

 

 



☆イラストは、イラストレーターの長女まゆほです♪

8つ下の弟であるダウン症少年画家ごうきの絵の活動も、

長女が全面的にサポートしてくれています。

 

音譜     音譜     音譜     音譜     音譜
  



えほん文庫は、2007年に、浜松市北区三方原町にオープンした家庭文庫で、

この秋には、おかげさまで16周年を迎えます。
ボランティアで、絵本の貸出、おはなし会、

様々な子育て中のママのための集いや講座を開いている

私設のミニ図書館です。