「ゆきごんのおくりもの」長崎源之助/岩崎ちひろ | うーたんパパの ☆★☆絵本箱☆★☆

うーたんパパの ☆★☆絵本箱☆★☆

3姉妹のパパです。
読み聞かせをしているうちに絵本にはまってしまいました。
子供に絵本を読んであげられる時間は人生の中のほんの一瞬。今この時を大事にしたいですね!
わが家の 絵本箱の中から 思い出の絵本を ご紹介します!!

ゆきごんのおくりもの (新日本出版社の絵本)/長崎 源之助
¥1,260
Amazon.co.jp

雪でできた怪獣と少年の

はかない交流


チビだからといって雪遊びの仲間に入れてもらえない少年は、悔しい思いを胸に、でっかい怪獣の雪像を作ります。


「ゆきごん」と名付けたその怪獣は、少年の想像の中で、大きな声で吠え、火を吐き、のっしのっしと歩き、尻尾で地面をたたきます。

正義の味方の強い怪獣なのです。


やがて少年は、迎えに来たお母さんと一緒に家に帰ります。


ゆきごんには命が宿っていました。そして、少年がまた自分のところに遊びに来てくれることを待っていました。


次の日、とても暖かい日でした。少年は待てど暮らせどやってきません。

ゆきごんは、だんだん溶けていきます。


「あの子、どうして来ないんだろう。僕のこと忘れちゃったのかなあ。」

ゆきごんは悲しくなりました。


解ける前に、寒い所へ旅立たないといけないゆきごんは、少年にひと目会おうと家を探し歩きます。

それは、大きなビルの陰の小さな家でした。

その窓から見えたものは…


茶色一色で描かれた岩崎ちひろさんの絵が、このお話の はかない美しさを際立たせます。

優しく、ちょっぴり切ないラスト。深い余韻が残ります。
うーたんパパの ☆★☆絵本箱☆★☆
うーたんパパの ☆★☆絵本箱☆★☆