お久しぶりです。またちょこちょこ書いていきたいと思います。
自分の娘たちだけでなく、これまで何回か大勢の子供たちを前にして読み聞かせをしました。
私の“読み聞かせ会”での本選びのポイントは次のようなものです。
●出来れば、多くの子が知っていると思われる定番絵本以外から選ぶ。
●かといって、「なぜこれを選んだの?」というようなマイナー作品はさける。
●世間的評価が定まっている作家の本から選ぶ。
(ひとりよがりにならないため。)
●起承転結がはっきりしたメリハリある話を選ぶ。
●季節が大きく外れているものはさける。
●子供を甘く見て本のレベルを下げない。
(学校で読む以上は勉強の一環。)
●自分自身がその本が好きであること。
次に、これまでの読み聞かせ会で私が読んだ本(読もうと考えた本)を紹介します。
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「ちからたろう」 (今江祥智・田島征三絵)
お父さんらしく豪快に読める絵本です。長女が小1だった去年、クラスの朝会読み聞かせで使いました。力自慢の男たちが怪物退治をするという分かりやすいストーリーで、躍動感ある絵も見応えがあります。所要時間8分とやや長めですが、子供たちを飽きさせません。
- ちからたろう (むかしむかし絵本 (5))/ポプラ社
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「しょうぼうじどうしゃじぷた」 (渡辺茂男・山本忠敬絵)
仕事で関係ある書店イベントのボランティアで読みました。体が小さいことに劣等感を持つ小型消防車が、山火事の消火に大活躍します。定番絵本ですが、現地で子供たちの顔ぶれを見て何冊か用意していた中から選びました。男の子は間違いなく食いついてきます。
- しょうぼうじどうしゃじぷた(こどものとも絵本)/福音館書店
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「パンのかけらとちいさなあくま」 (内田莉莎子・堀内誠一絵)
子供の悪魔が自分のイタズラを反省し、償おうとします。
絵本には女性が読む方が適しているもの(ママや女の子がメインで出てくる)が多いですが、どちらかというと男性の読み手に合った作品もあります。この本がそうです。上記の書店イベントで場合によってはこれを読もうと持っていきました。ハラハラさせる展開で子供の感情移入度は高いです。
- パンのかけらとちいさなあくま―リトアニア民話 (こどものとも傑作集)/福音館書店
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「ぼくびょうきじゃないよ」 (角野栄子・垂石眞子絵)
風邪を早く治したい男の子のもとにクマの医者が間違って訪ねて来て、変てこなクマ式治療法を伝授します。スピィーディーな展開で絵本の定石といえる3度の繰り返しがあります。この本で子供を笑わせる自信がありますが、季節(冬)が合わずこれまで実践していません。
- ぼくびょうきじゃないよ (こどものとも傑作集)/福音館書店
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「まゆとおに」 (富安陽子・降矢なな絵)
主人公の女の子(やまんばの娘)が、持ち前の怪力と天真爛漫さで自分を煮て食べようとする鬼を翻弄します。場面展開がうまくて、かなり笑えます。機会があれば大勢の子の前で読んでみたいです。
- まゆとおに―やまんばのむすめ まゆのおはなし (こどものとも傑作集)/福音館書店
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「ビロードのうさぎ」 (酒井駒子抄訳・絵)
今年、長女の小2クラスの朝会読み聞かせで読もうと思った絵本です。少年と古いぬいぐるみの、大人の理解を越えた愛情が胸に沁みます。実はこの絵本で子供たちを泣かそうと思ったのですが、家で練習した時に自分が泣けてきて、「まずい」と思ってやめました。
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「きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…」(市川宣子・はたこうしろう絵)
結局その朝会で読んだのはこの本です。いつも帰宅が遅くなるお父さんが、息子にその言訳、それも奇想天外な言訳をします。完結した4章からなっていて、時間の関係上、読み聞かせ会では最初の1章だけでOKです。これほどお父さんの読み聞かせにピッタリしたお話はありません。
- きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…/ひさかたチャイルド
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最後に、私が考える読み聞かせする時のポイントです。一番は、開き直って恥ずかしがらないことです。
一種のパフォーマンスのつもりで自分自身が楽しむと、子供たちにも本の面白さがしっかりと伝わると思います。