ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

 

ホメオパシーは、

宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、どのような症状を作り出すかを証明し

それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、

自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

 

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

 

Tuberculinum Bovinum(ツベルクリナム/結核菌)

Tuberculinumの勉強を始めよう。

 

私が使っている製剤は、一般に市販されているものとは少し違う。
この製剤は獣医外科の教授を通じて入手した。

 

ペンシルベニア州では、結核のために美しい牛の群れを、

屠殺されなければならなかった時期があった。
私はペンシルバニア大学の獣医外科医を通じて、

この屠殺された牛から結核腺をいくつか入手した。
この中から最も可能性の高い標本を選んだ。

 

これは、Boericke & Tafel社によって6Cまでポテンシー化され、

それ以降は、スキンナーの機械で

30C、200C、1000C、さらに高いポテンシーまで準備された。
この製剤を私は15年間使い続けており、

多くの友人たちにも分けてあげている。

 

この製剤の効果を観察することから、

私はヘリング著の『ガイディング・シンプトン』に綴込みをしてメモしており、

それをTuberculinumを使用する際の指針としている。

 

Tuberculinumが単にノゾーズであるという理由からや、

ノゾーズを使用する際に一般的に広まっている考え方では、私は使用していない;

病気のための病気の産物であり、病気の結果だという考え方が、

ノソーズを使用する際の一般的な考え方になりすぎているのではないかと、

私は危惧している。

 

梅毒に関連するものはすべてSyphilinumで治療しなければならず、

淋病に関連するものはすべてMedorrhinumで治療しなければならず、

乾癬に関連するものはすべてPsorinumで治療しなければならず、

結核に関連するものはすべてTuberculinumで治療しなければならないと教えられ、

広まっている所がある。

 

それは単なるイソパシーであり、不健全な教義である。
それはホメオパシーのより良い考え方ではない。

健全な原理に基づいていない。

 

今世紀に蔓延しているヒステリックなホメオパシーに属するものだ。
しかし、そこから多くの良いものも生まれている。

 

他の薬と同様、

結核の症状に合わせて結核菌を処方できるように、

プルービングが行われることが望まれる。

 

それは、SilicaやSulphurのように、

非常に深く根ざした体質から来る病気の産物だからである。

それは、生命に深く入り込む。

 

それは、抗乾癬であり、

長く作用し、他のレメディよりも深く体質に作用する。
そして、最も深いレメディが数週間しか効かず、レメディを変えなければならない場合、

このレメディが、適応するレメディの一つとして入ってくる。

 

このレメディを、Psorinumの一種と考えるのがよいだろう。

 

このレメディの最も顕著な用途の一つは、間欠熱である。

 

間欠熱の最も頑固な症例の中には、

SilicaやCalcareaのような、

より深部に作用するレメディウムなどが示されていても、

再発し、持続し、再発を繰り返すものがある。

 

作用し、熱が下がっても、

数週間すると、寒さにさらされたり、隙間風にさらされたり、

疲労したり、頭を使いすぎたり、食べ過ぎたり、胃の調子を崩したりすることによって、

この熱病が再発する。

 

Tuberculinumが必要な場合とは、

これらの状況のいずれかが、このような頑固な間欠熱の症例が再発するときだ。

 

患者が肺結核になりつつあり、外に出て外気に触れ、間欠熱が出た場合だ。

 

その人は虚弱体質で、不定愁訴は再発する傾向があり、

よく選ばれたレメディーは長く作用せず、

最初はよく効いても、すぐに症状が変わる。

 

よく選択された治療薬が効かない場合、Tuberculinumは示されない。
「よく選択された」というのは、相対的な表現であり、

人の意見を多く含みすぎる。
症例と関係がないのに、よく選択されていると思われることがある。
よく選ばれたレメディが作用してから、

衰弱しやすい体質を示し、生命力の弱さや根深く居座った傾向ため、

よく選ばれたレメディが続かない場合はじめて、このレメディが適合することがある。

 

このような症例は、たとえ病気の証拠がなくても、結核性であることが多い。

 

バーネットが思いついたことは、何度も確認されている。
喘息の遺伝がある患者、あるいは両親が喘息で死亡した患者は、

生命力が弱いことがよくあり、遺伝傾向を免れられない。

 

常に疲れている。
病気にかかりやすい。
貧血になりやすい。
神経質で、蝋のような、あるいは青白い顔。

 

バーネットは、このような体質を「消耗性」と呼び、
このレメディを明らかに日常的に使用していたけれども、
より細かい症状が一致すれば、そのような条件を満たすこともある。
 
肺結核の遺伝がある人や、衰弱して貧血気味の人。
 

多くの記録に目を通すと、

このレメディーは、症状の乏しいそのような状態に対して何度も投与されていたようであり、

その記録を信じることができるならば、

肺結核の遺伝があるそのような貧血状態の体質に対して、

このレメディーはよくバランスをとる。

 

Tuberculinumが示されていないが、

遺伝に加え症状が一致している場合には、そのレメディの適応があるうる。

 

Tuberculinum Bovinumを10M.、50M.、100Mポテンシーで、長い間隔をおいて、

それぞれのポテンシーの薬をを2回ずつ投与すれば、

結核を受け継いだ子供や若者は皆、その遺伝から逃れ、免疫力が回復するだろう。

 

アデノイドや首の結核性腺のほとんどの症例を改善させる。

 

私が使用する際に導いてくれたノゾースについて説明しよう

 

患者が治療を受けている間、見たことがある精神面の症状や、

プルービングで明らかになった精神面の症状、

そして結核の毒素によって患者が中毒を起こした時に、しばしば目にした精神症状も、

多くの愁訴に属するものも、

全てTuberculinum によって改善している。

 

多くの不定愁訴に絶望感が見られる。

頭脳労働を嫌う。

夕方から深夜まで不安。発熱中の不安。

発熱中にお喋りになる。

生きることを嫌う。

コスモポリタン。

夜中に苦しく、しつこく考え込む。

 

夜間、思考が次々に湧いて、押し寄せる。

これらは一般的な精神面の特徴であり、レメディが処方されたときによく起こる。

 

肺結核にかかったことのある人、

衰弱した状態にある人、

間欠的な発熱が続いている人、

このような精神症状がある人には、Tuberculinumを考えると良い。

 

患者が結核の毒素の影響を強く受けている場合、

消耗熱で発熱中に多弁になるのは、よく見られる特徴である。

 

徐々に元気がなくなり、適切な治療法が見つからず、一時的にしか楽にならなかったりする。

常に変わりたい、

旅行したい、どこかに行きたい、

違うことをしたい、

新しい医者を見つけたいという欲求がある。

 

旅行願望、コスモポリタンな思考状態は、

Tuberculinumを必要とする人に強く属している。

 

それは臨床経験上、非常によく現れる; 

Calcareas系、特にCalc. Phos.においてよく見られ、いつもどこかに行きたがる。

 

このような状態は、狂気に落ちてしまいそうな人、長引く病気にかかっている人の状態である。

狂気の状態にある人。

 

確かに、肺疾患と精神異常は変換可能な状態であり、どちらにもなりうる。

 

治療を受けて治癒し、肺の結核症を無視しただけで、

最終的には精神異常に陥る症例が多くある。

 

精神異常の治療を受けていた人が、肺結核を起こして死亡、

それは、その本質の根深い特徴を示す。 

知性面の症状と肺の症状は互換性がある。

 

Tuberculinumは、最も激しく最も慢性的な周期性頭痛、周期性神経性頭痛が改善している。

 

毎週起きる

2週間ごとに起きる

不規則な周期性は、

湿気の多い天候、過労後、精神的興奮、過食、胃の不調などの特定の条件下で生じる。

 

Tuberculinumは、症状が一致すれば、この慢性周期性頭痛の傾向を断ち切る。

 

優れた医師の手にかかれば、

患者の慢性的な体質性頭痛が治まってから、痩せて衰弱する傾向があることが観察できる。

 

次々に変化する; 咳が出る; 頭痛は取れたが、患者は弱ってくる。
そのような場合はいつでも、Tuberculinumが、最も有用で改善させる薬となる。

 

新しい症状が現れ、新しい臓器が影響を受ける。

 

全身が打撲したような痛み。骨の痛み。
眼球のうずくような痛み、触られることに過敏、眼球を横に向けると痛む。

 

長い間、結核の弱さを感じている人、結核状態、頭部に冷や汗をかく人。

 

この事はCalcareaのプルービングで浮き彫りにされ、

喘息になりかかっている人は多くの場合Calcareaで治っている。

 

TuberculinumとCalcareaの関係は非常に近い。

互換性がある:

つまり、一方をしばらく使用してから、もう一方を使用する。

どちらも深く作用するレメディである。

 

SilicaもまたTuberculinumと密接な関係があり、

Calcarea, Tuberc. Silicaとケイ素系は、同じように生命の奥深くまで作用する。

 

『ガイディング・シンプトン』に

「頭に鉄の輪がかかったような痛み」

と書かれている。
鉄の輪。

鋭い切られるような痛みを頻繁に伴う頭痛。

頭痛は動くと悪化する。

 

『ガイディング・シンプトン』には、
「不機嫌で、無口で、イライラしている」

という精神状態や
「夜間は非常に落ち着きがない。姉は結核性髄膜炎で死亡した」
とある。
その症状はバーネットが見出したもので、水頭症が改善している。

 

何年も前、ビーグラー医師は結核性髄膜炎をTuberculinumで改善している。
多くの場合、結核性髄膜炎や脳の結核性疾患を初期の段階で改善させる。

 

寒くなると顔が赤くなり、暑くなると紫色になる。
あらゆる食物を嫌う。肉が食べられなくなるほど嫌悪感。
寒さと暑さの間の喉の渇き、大量の冷水を好む。

 

頭部が非常に肥大していた滲出液を伴う結核性髄膜炎が改善した。
冷たい牛乳を欲しがる。

 

かすかな感覚を伴う腹部の空虚感。

腹部と胃の不安感は、 Sulphurの感覚によく似ている。
食欲に駆られ、空腹感がなくなる。
これは、Sulphurが効かなかった後、Tuberculinumで改善する。

 

肺結核に罹りかけている人は、憔悴が顕著であることは誰もが知っている。

 

憔悴は、肺結核の徴候が現れる前に始まることが多く、

徐々に筋肉が失われていく。

徐々に衰弱し、徐々に疲労が増す。

 

これは、症状が一致すれば、Tuberculinumの突出した所である。

それは常に顕著に目立つ。

ただし、もしも症状が一致するならば、症状が一致する場合だ。

 

もちろん、症状が数個しっかりとある場合でも、

Tuberculinumで治ったと言われることはあるが、

臨床の実践としては称賛できない。

 

脳や髄膜の結核性疾患では、便秘に悩まされるのが一般的である。
便が大きくて硬い、または便秘と下痢が交互に起こる。
これはよく知られた臨床現場の事実である。
便秘はTuberculinumの大きな特徴である。

 

「便秘、便が大きく硬い。

その後下痢。
肛門のかゆみ。
朝食前の吐き気を伴う突然の下痢。
鼠径腺が膿んでおり、目に見える。
慢性の下痢における過剰な発汗。」

 

その症状はバーネットによって引き出された。

臨床的な症状に過ぎない。

バーネットはこの局面にこだわった;

 

「腸間膜癆」

「左脇腹の腫れ、右側も同様、走ると脇腹が痛む。
 だるく、話す気にならない。
 神経質で過敏。
 寝言;歯ぎしり。
 食欲不振。
 手が青い。
 あちこちに硬くなった触ってわかる腺。
 太鼓腹。
 脾臓の部位が膨れ上がる。」

 

それはバーネットの臨床例の一つだった。
バーネットはBacillinumで改善させている。
ほとんどの場合、彼はBacillinum200Cを使っていたそうだ。

 

朝、下痢でベッドから起き上がるのは、Sulphurの一般的な特徴である。
それは、肺結核や肺結核に移行する患者によくみられる特徴である。
肺結核が進行すると、下痢でベッドから飛び出す;
あるいは、下痢は24時間のどの時間よりも朝に悪化する。

 

この事はTuberculinumが治している肺結核によく見られる特徴であり、

臨床症状ではあるが、何度も検証されている。

 

一般的な緩み。

性器が衰弱し、垂れ下がる。陰嚢の弛緩。
月経が早く来すぎ、多すぎ、長引く。無月経。月経困難症。
寒気の前や最中に咳が出る。
窒息;暖かい部屋で服を着る。肺尖の結核性沈着(左)。
月経時に子宮が垂れ下がり、重くなり、弛緩して、内側が外に出てくるような感じになる。

 

夕方、寒気が起きる前に、乾いた空咳が出る(Rhus t.)。
空咳は、寒気の間と発熱の間に続くことがあるが、

咳によって寒気が起きることがわかる。

 

この患者は、このレメディによって、おそらく何度も改善していることだろう。
間欠熱は、よく選ばれたレメディーによって、何度も改善している。
熱はレメディーの作用ですぐに治まるが、前述したように、わずかな露出でまたぶり返す。

 

さて、3、4、5週間の終わり、しばしば2、3週間が過ぎた頃に、患者は言う。
「咳のせいで、また前の寒気が戻って来るって、わかっているさ。」

 

以前のレメディーはうまくいっていないのだ。
十分に深く作用せず、十分に長く作用しない。

 

ホメオパシーのレメディーが、本当に病気の状態を改善させることができれば、

そのレメディーはその状態を保持し、再び症状が現れたときには、

同じレメディーを指示し、おそらくポテンシーを変えるだけでよいだろう。

 

同じレメディが処方される; 

だが、風邪が再発するたびに新しいレメディが処方される場合は、Tuberculinumを示す。

 

Calcareaは、一旦風邪を改善させても、

次にカゼがぶり返すと、また別のレメディーを要求し、

そのまた次のレメディーを要求し、何度もカゼをぶり返す。

 

おそらく、多くの場合、また同じレメディーを求めるだろう。

 

変わり続ける。
その非常に変化し、満足できない症状像は、この薬を強く示している。

 

暖かい部屋で呼吸困難。

冷たい風の中、車に乗っている時だけ、呼吸が楽になる。
冷たい風の中、車に乗っている時以外、肺結核患者は快適さを見いだせない
ーこれは稀な症状であるが、注目されるべきだ。

 

これは、バッファローの故グレッグ氏に、特に顕著な症状であった。
彼は湖畔の冷たい風の中を、何時間も走り回っていた。
Arg.nit.も多くの場合、それを緩和するが、この事はTuberculinumの強い症状である。

彼は最終的に結核で亡くなった。

 

深呼吸をしたがる。外気を求める。
ドアや窓を開けたがる。
部屋で冷や汗をかいて座っているが、外気を吸いたい、新鮮な空気を吸いたい。
風邪をひくし、風に過敏なので、

冷や汗をかいていると、風に当たれないが、新鮮な空気や外気を欲する。

 

特に、結核性沈着が左肺尖から始まる場合、

この徴候は多くの観察者によって確認されている。

 

「大変な乾いた咳。ひどく、乾いた、震えるような咳」は、
肺結核に関係なく、ボードマンが気づいた症状である。
痰は濃く、黄色で、カタル性疾患ではしばしば黄緑色である。

 

初潮の月経量が抑制されている少女の空咳。

 

一度や二度や三度発症し、

患者は黄色く、やつれて、疲れやすく、空咳をし、胸が怪しくなる。

 

結核菌の沈着がそれほど進行していなければ、Tuberc.は病気の進行を止めることができる。
Tuberc.は、結核を受け継いだ人に、結核が始まる前に服用すると、しばしば免疫を与える。
それは体質を免疫性にする。

 

バーネットによって記録されているもう一つの顕著な特徴は、白癬である。

 

バーネットは、白癬は疥癬を遺伝した人に、よく起きるものだと考えていた。
彼は、白癬は肺結核に近づいている兆候であり、肺結核を遺伝した人によく見られる特徴であると考え、

Bacillinum200Cを使用した。
彼はこれを、白癬を患うすべての子供に、日常的な治療薬として使用していた。

 

夕方に脱力感に悩まされる患者。
夕方に脈が速くなる。
何年も前から毎晩、脈が速いことに気づいている。
夕食後の動悸。

 

眠ろうとする時や、睡眠中に、筋肉が突っ張る。
右肘のリウマチ性疼痛。
骨と骨膜の打垂れるような痛み。
休息中の四肢の痛み、引きつるような痛み、歩くと改善する。

 

このレメディの強い特徴は、痛みや疼きが動くことによって、症状が改善することである。

 

私は、Rhusが一時的にしか作用しなかったり、作用しなかったりした場合に、

この手足の痛む苦痛を何度も見てきた。
Rhusがレメディであるように見えたが、その作用を保持するのに十分な深さがなかった。

 

Rhusが表面的に指示された場合に、

障害の深い作用、深い遺伝、疲れやすい体質、慢性的な性質がRhusの作用を妨げ、

Tuberc.がこれらの症例を改善する。

 

特に、肺結核の体質を受け継いでいる簿記係や商店主の女性に多い。

 

湿気の多い気候の間、雨天の時、嵐の間、天候が変化した時、天候が寒くなった時に、

痛みや疼痛が起きる。
このような場合、Rhusのようなレメディ ーが失敗した後、Tubercが改善させる。
患者は動きで改善し、歩くと改善し、休息すると悪化する。

 

座っていると痛みがひどくなるので、旅行したくなったり、歩きたくなったりする。
休息中、手足が引きつるような痛みがあり、歩くと症状が改善する。
夕方就寝中、左足と脚が冷える。
休息中に手足に刺痛が起きる。
手足の関節に彷徨う痛み。全身の痛み、しかし主に下肢の痛みがある。

 

休息中、

骨や神経が痛むような、引きつるような、裂けるような痛み; 

歩くと改善する。

 

下肢の骨の痛み。動き始めのこわばり。
打撲した関節の痛み。
痛みはすべて熱で改善する。
大腿の引きつるような痛み。
手足の刺すような痛み。
落ち着かない。
夕方、下肢がこわばり。
体を動かすと悪化する。

 

不定愁訴は立つと悪化する;動かねばならない。
この事は、このレメディ同様Sulphurにも顕著に現れる。

 

間欠性発熱は、休息中に手足の引っぱられる感じを伴う。
寒気は午後7時に起きる。
夕方に寒気が起きる。
喉の渇きを伴い、午後5時に寒気が起きる。
寒気の前、寒気が起きている間の咳、発熱中の嘔吐。
すべての段階で体を覆いたがる。
悪寒を伴う過剰な熱気。
再発性間欠性発熱。

 

寒気の前の夕方や、寒気の最中に手足が引きつる。
手足が引きつるので、患者は寒気が来るのを知っている。
夜11時に悪寒。寒気、発熱、発汗のすべての段階で、体を覆わなければならない。
悪寒は発熱に及び、少しでも覆いを外すと発汗する。

 

骨膜の痛みを伴う頭骨の痛みがあり、それはRhusのように動き回ることで改善する。
動くと改善し、じっとしていると悪くなる。

 

頭脳労働から発汗する。汗でリネンが黄色に染まる。
睡眠中の熱と発汗。寝汗をかくのは肺結核によく見られる特徴である。
皮膚に蟻走感がある。

 

このレメディーは、皮膚の結核性発疹を治している。
このレメディーは、結節性の赤い紫色の発疹も治している。
患者はいつも火のそばに座っていたがる。
寒いとかゆくなり、火にあたるとよくなるが、掻くと悪化する。
天候の変化、特に寒さや湿った天候に敏感で、時には暖かい湿った天候や雨天にも敏感である。
嵐の前はいつも悪化する。

 

天候が変化するたびに電気を感じる。
寒くなると、あらゆる症状の痛み、苦痛、苦しみが襲ってくる。
さまざまな症状が治癒した患者における症状の一覧は、

『ガイディング・シンプトン』で調べることができる。

 

周期性はこのレメディの強い特徴であり、天候の変化に敏感である。
失神発作、少し歩いただけで衰弱する。

 

体質的な頭痛や、45年間続いた周期的な頭痛が治っている。
老人の周期的な不定愁訴も治っている。

 

痛みは、時おり移動する。
その痛みは、

縫われるよう;摘まれるよう、痙攣するよう、

さまようよう。
そして常に、寒さと冷たい湿った天候から悪化する。