降り続く雨もひと段落して晴れ間の覗いた昨日、いつもお手伝いさせていただいている近隣市のアマチュアオーケストラの定期演奏会がありました。演奏曲は
・スラブ行進曲(チャイコフスキー)
・アルジェリア組曲(サン=サーンス)
・交響曲第5番『運命』(ベートーヴェン)
の3曲です。
スラブ行進曲はときどき演奏されるし、『運命』はとても有名な曲ですが、2曲目のアルジェリア組曲は演奏はもちろん、聴くのも初めての曲でした。
この組曲は4つの曲からなっているのですが、その3曲目の「夕べの幻想」は、とても美しいメロディの曲で、ヴィオラのソロから始まります。ヴィオラがソロでメロディを奏でることはとても珍しく、私も長年ヴィオラを弾いていますが、同じパートの人がオーケストラの曲の中でソロを弾くのを聴くのは初めてで、とても楽しい体験でした。
また、演奏後のアンケートでは、「ヴィオラのソロが素晴らしかった」というものと並んで「『運命』でのヴィオラの演奏も良かった」と書いてくださった方もいらっしゃいました。ヴィオラのソロを聴いたことによって、その後の演奏でもヴィオラに注目していただいたのだと思い、「副次的な効果だ」とヴィオラパートで喜びました。
「聴く」ことは選択的な行為だといわれます。聴こうと思えば音が聞こえるけど、思わなければそこに鳴っていても聞こえない。注目して目で見ることによって、音が聴こえるようになります。
私はヴィオラという楽器を弾いたことによって、曲の内声が聴こえるようになり、音楽をより深く、幅広く楽しめるようになったと思っています。
このブログを読んでいただいた皆様も、オーケストラを聴く機会がありましたら、ヴァイオリンの少し大きな楽器であるヴィオラにも注目してみてください。きっと、今までとは違う発見があることと思います。