岩波ブックレットシリーズを初めて読んでみた。
薄くてすらすらとイッキに読めます。
「世界金融危機」
金子勝・アンドリューデウィット著
「サブプライム問題」という言葉がいつの間にかに定着している今日、
では根本的な問題は何だったの?と素朴な疑問を持ち続けていたので、
この本で概略を理解できました。
「影の銀行システム」と呼ばれる、FRBやSECが監視対象とならない部分での投資活動が根本的な問題であり、監視の目が届かなかったことから、損失がどの程度か、誰も把握出来ないという事態になってしまった。
1997年から2008年までの間に起きた世界的な経済悪化要因を解消するべくその都度各国が通貨供給を行った結果、投棄マネーが溢れかえってしまったことも原因の一つであるという。
いわゆるサブプライム問題は、住宅関連の問題であるが、そもそもブッシュ政権の経済成長の40%はこの住宅関連によるものだそうです。
ということはこのセクターが崩壊したということはブッシュ政権の成長というのは何だったのか?ということにもなりかねないのでしょうか。
著者は慶應の教授でメディアにもよく登場している方ですが、とにかくブッシュ政権を痛烈に批判。
今後のアメリカは衰退の一途であると分析。
今回の金融危機は、
①住宅関連(サブプライム)
②石油関連
③自動車関連
と連鎖していることから今までの経済危機とは異なる性質であるとのことです。
社会人としてバブル経済もバブルの崩壊も経験していないので、この先どうなるのか、
「失われた10年」
と呼ばれている期間が新たに到来するのでしょうか・・・
