食いしん坊のための晩餐会「il club EDONISTA」の3回目に予約(`・ω・´)
今回のテーマは、春の美食満喫。(公式はこちら)
海からは、旬の貝や愛媛県産・神経締め真鯛、岡山県産青ウナギを。
山からは、北海道産茶路面牧場の乳飲み子羊。春の香りたっぷりのホワイトアスパラや、筍などもふんだんに。
そこに合わせるのは、2006年 Leoville Poyferre。
ダズルのオープニングの年でもある2006年ヴィンテージのマグナムボトルを蔵出しでご用意
会費はフードドリンク合わせて20000と、いいお値段だけど内容を見れば相当のCPだと思う。
ここの、あのウェディングパーティの飲食代でも1人15000なので、
そう考えればそこらの披露宴の食事より豪勢なわけなんですね。
(酒がどれくらい飲めるのか、にもよる気はするが後述)
さて、例のごとくエレベータを降りるとオープンキッチン。
真鯛とカニがお出迎え。この真鯛、普段そこらで見るヤツの3倍はある。巨大。
大きめの毛ガニと比較してもこのサイズ感。見事な鯛。
そして季節のホワイトアスパラとタケノコもドーン。
ホワイトアスパラも太い。
そして、そしてウェルカムドリンクがWhite Rossini。中身は、白いちごプロセッコ(イタリアの発泡ワイン)
白いちごはパールホワイトという種類らしい。
いわゆるブルスケッタも配っていたのでいただく。
バーゾーンはいつ見ても豪勢でいい。
ウェルカムドリンクを2杯いただいて、会場に上がる。
やはり圧巻のワインセラー。
テーブルセットはこんな感じ。
今日のメニュー。クリエイト、セレクトした人のサインを見比べるのも面白い(`・ω・´)
アミューズ用のドリンクはYellow Magic。サフランとジンとライムのドリンク。
を、楽しんだ後はトニックウォーターをお好みでいれて、ジントニック風に楽しむ。
そして、ここに合わせるのが、
Chilled Caciuco of Shellfish(平貝・赤貝・はまぐりの冷静カチュッコ仕立て 新玉ねぎのピューレ)
って、写真消しちゃってるし(´・ω・`)マジカ
貝を、焼いたり煮たり色々やったものをブイヤベースで合わせて、そこにトマトの成分を抽出した透明なジュレが。
ブイヤベースに、ジントニックのサフランがよく合うと散々トップバーテンダーが説明していたが、
これは確かにマリアージュ。
ソムリエの方(たぶん)も、
「合わせることを考えた時にこういうカクテルを作られると、ワインでは勝てない」と言う程に完璧。
そして、絶品のパン。さらに、ここはやっぱりオリーブオイルが滅茶苦茶うまい。
そして、アンティパストの冷菜には、
Whey & Myoga Sor(ウォッカとホエイ、ミョウガ、レモンとシロップ)
み、みょうがが、カクテルに、刺さってる、よ?
ホエイはチーズ作るときの上澄みで、一部有名な豚に食わせるので知名度が上がったが、
さらにミョウガをあのラフロイグに漬けたものを合わせているらしい。
潮の香りのするラフロイグに臭み消しのミョウガ、もう魚を合わせるのに間違いない予感しかしない。
そしてアンティパストが、Sea Bream Carpaccio(愛媛産神経締め真鯛の湯霜造り ワカメのソース しまなみレモンのアクセント)
これに、ミョウガカクテルを、合わせる。
ミョウガカクテル、すごいぞ。
真鯛そのものがうまいところに、ワカメのソースの香りがふわっと、きて、それをレモンがさっぱりさせたところで、
最後にミョウガカクテルが見事に洗い流していく。最高の組み合わせ。
すごいセンス。読者のお嬢さん方には、常々、料理は科学だと申し上げているが(`・ω・´)タマニ
料理のコンセプトとか材料を聞いただけできっとカクテル考えたんだと思うともはや神業(`・ω・´)カミ
料理もそうだけどカクテルもやっぱり芸術系の要素がたぶんにあると思わされる。
今後は、料理は科学であり芸術、ということにする(´・ω・`)シランガナ
ちなみに、ミョウガにそっくりと言われているヨシゴイという鳥がいて(´・ω・`)シランガナ
出典http://karapaia.com/archives/52193924.html
さて、お次のアンティパスト、温前菜にはこちら。
Etna Rosato 2016 Sicily Girolamo Russo
ようやく、ワインと思ったらロゼ。
なんでも、世界の生産者達の間で日本の七不思議と呼ばれているのが
「日本ではロゼが流行らない」だそうで、欧米ではロゼがむしろ主流なんだとか(´・ω・`)シランカッタ
そして、そこに合わせるのが、
Charcoal Grilled Blue Eel & White Asparagus(岡山産 青うなぎと白アスパラガス ゴボウとマルサラ酒のソース)
ホワイトアスパラは味が強いのに、そこに炭火で焼いたうなぎ。
ロゼはホワイトアスパラにあわせるために選んだとのことで、奥行きのある味。
岡山の青うなぎと言えば、最高級品。
うなぎは雑食のところ、こいつはシャコとかの甲殻類しか食わないので白い体になるらしい。
このソースが甘めでうなぎに合うし、ゴボウのピュレの土臭さがうなぎにもアスパラにも合う。
そして、そこにロゼ。
ホワイトアスパラもよくあるボイルでなく生でフレッシュなので歯ごたえも楽しめる。
うまい、うまいぞ。なんなんだこの料理は(`・ω・´)シランガナ
そしてパスタに、Villa Cordevigo 2013 Veneto
ヴェネト州の白。さらっときて、甘味が残るような、そんな白。
そこに合わせるパスタが、
Hair Crab Ravioli(毛蟹の自家製ラヴィオリ リコッタチーズやグリーンピース 様々な出汁のコンソメ風)
蟹とグリーンピースは、ヴェネト州料理の定番の組み合わせとのこと。
そこにヴェネトの白。さすがのチョイス。
テロワールか、テロワールなんだな(´・ω・`)シランガナ
出汁がこだわっているということで、
ホタテと昆布でだしをとって、
そこに鶏肉、青森か岩手かどっかのポルチーニに似たキノコを入れて、
それをコンソメでまとめるというこだわりの出汁。
複雑な出汁だけど、ファーストインプレッションは、ホタテ。
ホタテの後ろに色々な香りが隠れている重厚な出汁で、
上品な蟹のラヴィオリに合わせつつ、白を飲むと、
すっかりヴェネト州にいる気分に(`・ω・´)
そして、満を持して赤。
Chateau Leoville Poyferre 2006 Magnum Saint Julien Grand Cru Vlasse
これが、シャトー・レオヴィル・ポワフェレ。
例の、スーパーセカンド。そしてグレートビンテージの2006
ボトルで10000ちょいなので、ここだと30000くらいかなーそれをグラスで楽しめる(`・ω・´)ステキ
こいつが特に、いわゆるボルドーのいいワインの代表みたいな味で。
なんの香りがどうこう、味がどうこうというより、複雑でエレガントな感じ。
マグナムで本数もあるのでいっぱい楽しんでということで2杯いただいた(`・ω・´)
そこに合わせる肉が、
Stufato of Japanese Lamb Prosciutto(茶路めん羊牧場 乳飲み仔羊のストゥファート パルマ産プロシュートと焼いたタケノコ)
この茶路めん羊牧場は、年に5頭、5月GW以降にしか出荷しない、ものすごく人気な羊。
無理を言って出荷してもらったとのことで、大変貴重な機会(`・ω・´)
「母乳以外口にしたことのない仔羊で臭みもなくやわらかい」との説明に、
なんと私は罪深い人間なのだ、そして心からウマイと思ってしまう私はなんなのだ、とツライ気持ちに(´・ω・`)
特に、上記のリンクから仔羊ちゃんたちを見に行くと、
肉を食べるとはこういうことなのだ、という実感が得られるが、
あまりオススメはしない(´・ω・`)
そして、タケノコとプロシュートの組み合わせがすごい。こんな合うもんなのか。
そんなこんなで、絞め。
Soup Risotto - Oyster Clams, Leeks(締めのご飯 広田湾産牡蠣と大あさりのカルドソ)
めっちゃ、魚介。
魚介そんな好きじゃないとは読者のお嬢さんはご存知のとおりですが(´・ω・`)
これが、めっちゃ魚介で苦手なアラートがあがっているのに、
「好きじゃない、なのにウマイ。どうなってるんだこれは」という現象が起きて、
普段は「ふむふむ、ウマイのはわかるけど好きじゃない」で終わりなんだけど、
すごいな、これどうなってんだ(´・ω・`)シランガナ
さてドルチェのお時間。
ドルチェには、4C(Clarified coconut and campari cocktail)
ココナッツに、カンパリにレモンにミルクにシロップ。
ミルクにレモンを入れて分離させて、裏ごしするとかして、
ココナッツとカンパリが入っているのに、透明という必要かわからない手間をかけているカクテル。
ココナッツとカンパリは合うんだな~と思いつつ、
またショートカクテルっぽいの3杯め、ワイン6杯目なのでそろそろ僕はいい感じですよお嬢さん(´・ω・`)
4月はウェディング記念日で毎年訪問してるんだけど、
今年はEDONISTAにぶつけたから紛れ込めるだろう、と思っていたら、
お祝いのプレートをいただいてしまいました。
このいちごのヤツが、
Strawberry & Rhubarb Monte Bianco(苺とルバーブのモンテビアンコ)
全体的にうまい。そして下の生地がすげーうまい。
そして最後に、Champagne Brut Rose Nv Magnum Billecart Salmon
最後にシャンパーニュ。ロゼで始まりロゼで終わろうと。
もう、かなりの満足感で、快楽に溺れていた私。
こんなにボトル空いてるのを見ると壮観。
そういえば、他のテーブルを見てみると、あれ、ドリンク結構残してるじゃないか。
という席がちらほらあって、男連中ばっかりのとこなんかは飲みほしてたりもするんだけど、
まあ、いっぱい飲む層を満足させる最低ラインをひいての設計なんだろうなー
ということで、そんなに強くないのよーというお嬢さんは、
料理に合わせてちょっとずつ飲んで、あとは同席者に飲ませてしまった方がよいと思う。
そうしないとたぶん潰れる(´・ω・`)
そういえば、本日は恐ろしい原価率となったので、
今月は今日以降は節制メニューとなります。
お越しいただく際は来月がよいと思います、と、
冗談だか本気だかよくわからない感じだったので、
近々行かれる方はご参考まで(´・ω・`)
ちなみに内訳の6割強が料理だったっぽい。
確かにカクテル多めだし、原価で考えるとワインほどでもないだろうし、
手間だよね。特に今回のカクテルは技術も手間も相当だろうし。
さすがサービスの神様と呼ばれた人のお店。
この夜はほとんどスタッフのみなさんのサービスだったんだと思う(`・ω・´)アリガタヤー
板橋妙齢会会長えがりん
RESTAURANT DAZZLE (イタリアン / 銀座一丁目駅、銀座駅、有楽町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5