2026年8月16日のAIの話題は、モデルの賢さ比べから一段ずれたところに集まっています。焦点は「その文章やデータが、誰の手を経てきたものか」を機械的に確かめられるようにする仕組みです。Anthropicが生成テキストへの透かし埋め込みを公表し、Googleは暗号化したままAI推論を実行するコンパイラを公開しました。背景には、8月2日から適用が始まったEU AI Actの透明性義務があります。
この2つを結んでいるのがEU AI Actの第50条です。透明性義務は2026年8月2日から適用されており、高リスクに分類されたシステムだけでなく、条文が定める4つの状況に当てはまるすべてのAIシステムが対象になります。生成AIの提供者は、出力を機械可読な形式でマーキングし、AI生成であることを検出可能にしなければなりません。
OpenAIはGPT-5.6をSol・Terra・Lunaの3種類で提供し、7月30日にLunaを80%、Terraを20%値下げしました。Anthropicは7月24日にClaude Opus 5を公開し、タスクごとに投入する思考量をlow / medium / highで切り替えられる仕組みを備えています。GoogleはGemini 3.5に続き、エージェント用途のレイテンシとトークンコストを下げる3.6 Flashを投入しました。