2013.5.24 東京・後楽園ホール 観衆1650人(満員ならず)
9.BEST OF THE SUPER Jr.Aブロック公式戦(30分1本勝負)
○プリンスデヴィットvsアレックスシェリー×
[12分44秒 ブラディサンデー→片エビ固め]
評価:★★★★★★★☆☆☆
フォト:32枚
寸表:強い、強すぎるデヴィット・・・蓋を開けてみれば完勝だったんじゃないか?研ぎ澄まされた刃物のようなドロップキック系等の技。やられたジュニア選手はタダじゃ済まないだろう。
この前のタイトルマッチでもシェリーは実力を見せてくれた、今回もそう。決してシェリーは弱くない、優れた実力者だったと思う。
しかし、‘リアル・ロックン・ロウラー‘の前ではその実力も虚しく朽ちていった。それほど今のデヴィットは斬れている。
新勢力、BULLET CLUBは優れた外国人選手の集団。ジャンルは違えどnWoぐらいのユニットにまでなるんじゃないかとさえ思えてきたよ。デヴィットに加えアンダーソン、そしてアンダーボスのパウンダー、バッドラック・ファレにCMLLタッグ王者のタマ・トンガ・・・本隊はとんでもない悪汁を作ってしまた。
あの強さは本物で本格始動してきたから手つけられないぞこりゃ・・・
シェリーも頑張ったんだけどね~、残念。本当にあのBULLET CLUBの脅威は凄まじい。声援は普段デヴィットに集まるのにあまりの変貌ぶりにファンもシェリーに声がいってた。
シェリーもファンの声に応えるように一生懸命頑張ってた、スライスブレッドだってトペだって・・・あっ!トペといやぁ観客の人巻き込んでました。このシリーズ鉄柵ありません!!
リングサイドのみなさん、自分は大丈夫と思って逃げないとかはやめた方がいいです。怪我しますよ。なんせレスラーが勢いつけて突っ込んでくるんですから。若手が守ってくれるとかそういった考えはやめてまず逃げましょう。選手も試合に影響します。ね?
いや~、しかしまあデヴィットは強い、本当に。チャンピオンの状態からヒールに転向したのヒート以来じゃない?これからのBULLET CLUBに目が離せない。
現IWGP Jr.ヘビー級王者のデヴィットが、リーグ初戦で実力者のシェリーと対決。両者は4月5日後楽園でIWGP Jr.王座を懸けて闘い、デヴィットが勝利を収めている。デヴィットは、カール・アンダーソン、タマ・トンガ、バッドラック・ファレを引き連れて登場した。Tシャツは福岡で見せたライトアップジャケットで格好良く見せつける。一方シェリーの入場にも大きな歓声がおこる。
シェリーがデヴィットを場外に落とし、ロープへダッシュ。そして、デヴィットの回避行動を読み、エプロンからのニーアタックに切り替える。
続いてシェリーは、ロープを悪用したスタナーでデヴィットをダウンさせ、トップロープ越しのジャンピングボディプレスを敢行。さらに、変型コブラツイスト、逆水平チョップなどの得意技を連発する。
劣勢のデヴィットは、ドロップキックで逆襲してシェリーを場外へ落とし、自らは反対側の場外へ飛び降りる。すると、アンダーソン、トンガ、ファレがシェリーに襲い掛かり、場内が大ブーイングに包まれた。
これでシェリーは動きが止まってしまい、デヴィットが強烈な逆水平チョップ、ボディスラム、低空ドロップキック、変型腕固めなどで追い討ち。それでもシェリーは、ラリアットをかわして逆水平チョップをお返し。ところが、ファレが場外からデヴィットの足を引っ張り、場外へエスケープさせた。
ここでデヴィットはパイプイスを持つが、シェリーがスライディングキックでイスごと吹き飛ばし、トペスイシーダをお見舞い。そしてリングへ戻ると、うつ伏せになったデヴィットをダイビングボディプレスで押し潰す。
シェリーはスライスブレッドを狙うが、デヴィットが回避して逆水平チョップ。しかし、シェリーが延髄斬りで巻き返し、トップロープ越えの断崖式スタナーをさく裂させる。
シェリーの攻勢は続き、変型スタガリンブローで追撃。さらに、コーナー最上段にのぼるも、デヴィットに突き飛ばされ、コーナーの金具で急所を痛打。これでシェリーがコーナーで逆さづりになり、デヴィットが串刺しドロップキック、背中へのダイビングフットスタンプ、串刺しドロップキック、プリンスズスロウンで猛攻。場内は「シェリー」コールに包まれる。
すると、デヴィットがブラディサンデーの体勢に入るが、シェリーが回避してトラースキックを連射。そして、今度こそスライスブレッドで叩きつける。ところが、次のダイビングボディプレスをデヴィットがかわし、腹部にダイビングフットスタンプを投下。最後は、ブラディサンデーを垂直落下でさく裂させ、勝利を収めた。
試合後、デヴィットがマイクを掴み、BULLET CLUBのメンバーをファンに紹介。そして、自らを“リアルロックンローラー”と称した。
すると、アンダーソンがマイクを引き継ぎ、「BULLET CLUBイチバン!! プリンス・デヴィット、IWGP Jr.ウエートチャンピオン! デヴィット、イチバーーン!!」と勝ち誇った。
※東スポ岡本記者を取材陣の中に見つけ、髪の毛を掴んで自分の横に座らせ、全員で岡本記者の頭に指を突き立てる。
「(岡本記者に)座れ。ベルトちゃんと持て! オマエらに紹介しておく。“リアルロックンロール”プリンス・デヴィット、“バットボーイ”タマ・トンガ、“マシンガン”カール・アンダーソン、“ジ・アンダーボス”バットラック・ファレだ。俺達がバレットクラブ、よく覚えておけ。これから俺達が、この2週間で『Super Jr.』を獲る。そして新日本ジュニアの3本のベルト、それからIWGPヘビー、ヘビータッグ、インターコンチネンタル、すべてのベルトを獲ってやる。そしてG1クライマックスも獲ってやる。それをよく見ておけ。東京スポーツ、プリンス・デヴィットを高めて、バレットクラブはリアルだと言え! お嬢ちゃん」
アンダーソン「言え!『バレットクラブ、リアル!』と言え、このクソヤロー!」
岡本記者「リアル!!」
アンダーソン「いい子だ」
「東京スポーツなんて、今までのプロレスしかしらない新聞だから、これからちゃんと俺達のバレットクラブを追っかけて、俺達の本物のプロレスを見ておけ」
テレ朝野上記者「(英語で)ファレに質問があります。僕の着ている青義軍のTシャツを見て、どう思いますか?」
トンガ「青義軍? いまさら何言ってんだ?! 誰に言ってんだ? バレットクラブのTシャツを着ろ!」
ファレ「フ○ック! ブルージャスティス(※カメラにヘッドバットをして控室へ)」
「クソ! デヴィットに痛めつけられたのは、これで2度目かもしれない……。自分がニュージャパンに来たのは、2つの理由がある。一つは、IWGPJr.のベルトを獲ること。そして、SUPER Jr.で優勝することだ。今日は、残念な結果になってしまったが、このあとのリーグ戦はきっと勝ち抜いてみせるよ!」