知り合いが
理由はシンプルで
奥さんに出て行かれ…
自炊の出来ない彼は
エブリデイインスタント食品ライフで
退院して
ここまでが【まえおき】で…
「お~元気かい?」と聞いたら
返ってきた言葉が…
「ヤバいんだよ!」とな
「マジでヤバいって」とな
あ~とうとうアタマにまでおかしくなったのか?
と思ったら
「バツなオッサンは料理教室でモテるみたいだ」
あ~奥さんが逃げて
女日照りでカラカラになって
とうとうおかしくなったのか…と思ったら
「お前…来週の日曜日空いてる?」とな
「まぁ~予定な無いよ」と答えたら
「じゃあ~青葉台駅に9時な!」とな
「一緒に教室行こう!」とな
「いやいや…オレ料理出来るし…」
「頼む!1日だけ体験で来てくれ」とな
先生はお婆ちゃんだけど…
ひとテーブル6人のグループワケで
ボクを誘った彼と
料理がまったく出来ない25歳のOLさんと
30代の完全惣菜頼りの主婦と
これまた30代で料理が苦手な家事手伝いで親にキレられ通ってるのと
料理を覚えたい二十歳の女子大生の
今回の課題は洋風な煮物で
初心者さんは6人で協力し合わないと
出来ないらしく
ぶっちゃけ…1人でやれんだろう!な料理で
彼はお婆ちゃん先生に…
独身でいちを自炊はしてる男とボクを紹介して
始まった
まぁ~ボクも過去に料理オンチな女性とも
お付き合いしたコトがあって
自分の担当係は当然ながら手早く終わっちゃうから
「こうしたら?」「あ~したら!」とアドバイスしたり…やって見せたりしてたら
やたらボクの周りに集まって来ちゃって
こう言う時のコミュ能力を発揮しちゃう
笑顔全開のボクなんで…
隣のテーブルの主婦まで
お婆ちゃん先生まで
いつの間に…
さすがにこの歳になって
こんなにチヤホヤされるのは
会話の中で…
バツイチと聞いたらとたん
個人事業主の経営者で
世田谷在住で…
まさに
何気に…
ちょっと首を傾げて上目づかいや…
両隣をキープだとか…
話ながら…やたら触ってくるとか…
腕に手を回して…おっぱいアピールや
にゃんナデ声だとか…
なんと…チヤホヤじゃなく
まさに…ボクが口を開く度に
「ナニを勘違いしてるのかわからないが」
「これでも還暦」だとか
「彼女いるから」と言っても
連絡先を聞いてくるわ
LINE交換して!とか
休みはいつ?だとか
食事に誘ってくるとか
いやいや…現実は違うワケで…
愉しかったけど…
ただ…計算違いだったのは
ボクを誘った彼で
まぁ~ねぇ
料理が出来る男は重宝がられる…
なんと…なんと…
デブでハゲのオッチャンでも
みなさんはどうですか?
ボクってば…
ははは
おっと…いけない
ははは
しかし…危なかったなぁ
駅からバスだって言ってたから
クルマ借りて行こうと思ったけど…
これでフェラーリなんかで乗り着けてたら
あ…そうそう
お婆ちゃん先生に
お仕事無い時に