パラダイス ロスト | わがままなマックの最近思う事

わがままなマックの最近思う事

愛のままに…わがままに…僕は好き勝手に書いてます。 、

先日…ちょっと触れた

5年前に歌舞伎町の現場で
知り合ったお水のお友達達はどうなったか?
…のお話ですが
 
浮かれた僕は歌舞伎町に足を延ばしてみたら
僕を待っていたのは…
さすがの歌舞伎町!…であった
 
ほとんどが…
行方不明で…
連絡取れないは…
携帯番号やメアドは変わってるし…
他の店に移ったやら…
店辞めたやら…
店すら無かったやら…
国(田舎)に帰ったやら…
会うのを拒否されたやら…
死んだやら…
自殺したやら…
殺された…やら
 
「昔の名前で出ています!」
なんてのは…歌だけのお話で…
 
ちゃんと会えたのは2人だけ…
おかまチャンとホストくん
 
キャパ嬢ちゃんや
風俗嬢ちゃんは
ほぼ誰も残ってないし
ソープ嬢ちゃんは2人だけ
まだいたが…
お休みで会えなかった
 
お店のママさんマネージャーとかなら
残ってそうだが…
別にお店で仲良しになった訳じゃないから
お友達たちは…その下の使われてた人たちばかり
 
たまたま現場が…
お水のみなさんのタクシーを拾う場所の目の前で
タクシー待ちの間に…知り合って
工期の半年の間に
仲良くなってお水の友達が沢山増えて
ある意味…近隣のお隣さんですからね
仲良くするのも監督の仕事!
 
最後は…
僕の現場が終わって
みんなで「歌舞伎町卒業パーティ」
開いてくれたみんなはもうバラバラ
 
「なんだったんだ?
あのパラダイスは?…」って感じ
 
あの滅茶苦茶な乱れた楽しい
ここでは書けない乱痴気パーティ
今、思えば…夢だったのかな?
って思う位
 
その友達たちの中で
1番会いたかったのは…
一番初めに友達になったキャバ嬢ちゃん
風の噂では自殺したらしい…
いつも仕事あがりで酔ってて
現場の前で僕が出勤するのを待っていて
笑顔で「おはよう!」と言って絡むんだけど
途中から必ず不安な人生に「あ~つらいわぁ」と泣き
現場の職人さん達にお約束の
「あ~また女…泣かしてる」
からかわれると
「そ~なの…この人私の体しか愛してくれないの」と
冗談をよく言って笑っていたんだけど…
 
気持ちが負けちゃったのかなぁ~
電話番号知ってるんだから
電話くれたら話相手にもなれたのになぁ
なんか悔しい…
 
事務所のマンションの下の階に住んでて
結構長話ししてて…「アニキ」と言って慕ってくれたホストくんは自分の客の立替分が払えなくなって
店も寮も追い出されたらしい
…田舎に帰れたのかなぁ?
 
割とよく昼飯を食いに行ってたバーテンダーくん
喧嘩で利き手の右手を潰されて…新宿を去ったとな
……
他には
キャバ嬢から風俗に流れて…新宿から出て行ったやら
男を追って店を辞め…そのまま消えたとか
風俗からAVに転身してヤクザに囲まれそれっきりや
客に刺されて店を去ったホストだとか
 
会えた2人だって…
笑ってハグしあって喜び合うじゃなく
「アンタ…生きてたんだねぇ」みたいに
なんか戦争から帰ってきた…みたいな感じ
 
本当に…歌舞伎町なんだなぁ
と言う言葉しか出て来ない
 
たかが5年…されど5年!
「知れば知る程…歌舞伎町の1日は濃すぎる」
僕もよく言っていたんだけど…
 
5年経った今…こんな現実を
さすがに想像もしてなかった
 
パーティの一次会の終わりに
「また飲もうね!」
「次に会ったらHしようね!」
「お店に来てね!」などど
いろんな言葉で再会を約束しあって
ハグしあった
30人近くいた歌舞伎町の友達たちは
あれが最後だったとは…ある意味見事過ぎ
 
新宿に戻ってきて
久しぶりに
笑顔の再会をイメージしてた僕…
 
思い出は思い出のままで
流すべきだったのかなぁ…と
正直…後悔してる僕がいる
 
所詮は住む世界が違ったんだよなぁ
僕は…甘過ぎたんだと思う
本名も語らず源氏名で成り立っている世界だったって事は
わかっていたんだけどなぁ
おそらく…こんな結果も…
 
人生…半世紀以上生きてる
いろんな別れがあるが…
 
この別れは少々キツい
まさに
PARADISE LOST(失楽園)
 
タラレバな話をしても
何の解決にはならないが…
 
もし…と今だけは
思いたいマックであった…