パート紹介シリーズ その3 ~ビオラ~ | EGKオフィシャルブログ

パート紹介シリーズ その3 ~ビオラ~

こんにちは、ビオラパートの鈴木です。
今回のビオラパートには鈴木姓が二人(旧姓を入れると三人)いるのですが、その年寄りの方です。
 
ビオラというのは客席から見て舞台の右側に座っている、ヴァイオリンと同じ弾き方をしている楽器です。
 
ヴァイオリンと比べて音が低くて柔らかく、オーケストラの中では他の楽器を引き立てる役目を担当しているため、
クラシック音楽を聴き慣れない方には「何を弾いているのか」「(裏方ばかりで)何が楽しいのか」が分かりづらいかも知れません。
 
まず「何を弾いているのか」ですが、CD等で聴く場合と違って、演奏会では視覚も含めて音楽を感じることができます。
 
ビオラは弓で弦をこすって音を出す楽器ですから、
弓の動きに注目すれば、舞台上に溢れる音の中からビオラの音を感じられる(かも)と思います。
 
そして「何が楽しいのか」ですが、ビオラの音は、他の楽器達の音の間にうまく入って調和させたり、
寄り添って引き立てることができ(ると思い)ます。
例えるなら、強烈な個性の二人の仲を取り持つ「共通の友人」です。
 
さて、ブラームスの曲は、ビオラを弾く楽しさと難しさを存分に味わうことができる大変やりがいのある曲です。
 
特に交響曲第三番は、他の楽器との噛み合わせやフレーズの受け渡しに神経を使いつつ、
メロディー担当が気持ちよく歌っているのを支えるのが楽しくて仕方ありません。
 
分かりやすいポイントとして、「第二楽章冒頭のクラリネットのメロディーの合いの手」を挙げますので、
皆さんぜひ聴いてみてください。
それでは、本番でお会いしましょう!