室内楽を振り返って | EGKオフィシャルブログ

室内楽を振り返って

夢のようなひと時、という一言に尽きます。
あの日あの時、あのメンバーで曲を演奏できたことが奇跡のようなことで、
また、演奏したメンバーはもちろん、お客さまと空間を共有できたという実感を持てたことが、
自分ではかなりの成長で、貴重な経験でした。
あのような緊張と不安と期待とが入り混じった、非日常の濃密な時間は、
自分を大きくレベルアップさせてくれます(という気がします…。)。
空間を共有する、ということを意識したのは初めてで、今までなかなか意識を客席へ
飛ばす(?)ことにトライしていなかったのですが、どうやったら楽器を鳴らせるか
を考えたときに、果たして自分は客席にいるその「一人」に音を届けているのか、
と。自分から人へ何か伝えたい、という当たり前のような欲求が湧き、勇気が出ました。
 
伝える、というのはエネルギーがいるし、自分をさらけ出すようで怖かったのですが、
自己満足とは違ったアプローチが出来たというのは、本当に大きな獲得です。
また、曲自体の難しさもあり不安な材料もあったのですが、本番ではそれに負けず、
困難もひっくるめて楽しめた、というライブ感がたまらないアドレナリン大放出でした。
 
このような機会をいただけたことに感謝しています。演奏メンバー、運営メンバー、
そしてお客さまに本当にあたたかく見守っていただき、ありがとうございました!
 
久保麻由子