今年の室内楽は… | EGKオフィシャルブログ

今年の室内楽は…

第19回EGK演奏会まであと150日!
前回の記事が「あと300日」だったので、一気に半分になってしまいました。
 
さてEGKの今年の室内楽は、ベートーベンの弦楽四重奏曲9番(ラズモフスキー3番)を演奏します。
 
メンバーはいつもの4人…ではなく!
ヴィオラの相川さんが諸事情により出演がかなわない、ということで、
昨年度EGK室内楽のオクテットにも参加させていただきましたワタクシ久保が
Vn野村さん、西浦さん、Vc佐渡さんとご一緒させていただく運びとなりました。
 
今回残念ながら不参加の相川先輩は、在学中から雲の上の存在で、
一線を画した独自のスタイルがカッコよいなぁ…と憧れていたので、
その代役ということでかなりの緊張であります。
 

そして、また、曲がラズモフスキーとのこと。
 
私はラズモフスキーにはかなり強烈な印象があり、
初めての出会いは数年前、あるワークショップで2番を聴いた時です。
 
たまたまプロのリハーサル聴かせていただいたのですが、
作曲者・曲名は告げられずに1楽章冒頭を丁寧に作りこんでいました。
 
なんて宇宙的!!!!!割と現代の人の作品であるな、なんて思っていたところ、
実はベートーベンの作品~!?
 
ベートーベンのシンフォニーや室内楽はそれなりに親しんだことがあったにも関わらず、
全くわからなかったということで、なんて奥深くてすごい作曲家なんだろうと心底驚きました。
 
宇宙的というのが、それまで私の持っていたベートーベンの牧歌的で人間的なイメージに
さらに強烈な印象を加えました。
 
今回はC-durの3番とのことで、いわゆる和音で進行していくような明るく素朴な印象はありますが、
あの2番の次の曲だ…と思うとかなり楽譜を読み込む楽しみがあるなと、
まるで小説を読み進めるようなワクワク感でいっぱいです。
 
また、C線のあるVcとVaにはかなり響かせるポイントも多いのではと、初回の練習が楽しみです。
 

聴いてもらう方が思わずステージの上の方を仰ぎ見てしまうような、
響きのある音楽を作っていきたいと思います。

(写真は去年のオクテットメンバーと、野村さん直々にこだわりの製本をしていただいた今回の楽譜です)
 
Va久保麻由子