2ndバイオリンの魅力 | EGKオフィシャルブログ

2ndバイオリンの魅力

こんにちは!今回初めてEGKに乗せていただき、
めでたくEGKデビューを果たしました2ndバイオリンの鈴木彩葉です。

以前、ブログで細野さんが「セコバイとは?」という記事を書かれていましたが、
今回はそれに更に付け加える形で2ndバイオリンの魅力について語りたいと思います!

…とは言っても、実は私が2ndバイオリンの魅力に気がつくことができたのは、たったの1年前なのです。
そう、偉そうに「魅力を語る」とは言いましたが、本当はまだまだにわかで勉強不足なのです。
お恥ずかしい。

私が2ndバイオリンの魅力に気がつくのには、オーケストラに入ってから3年もの期間が必要でした。
ソロでバイオリンを習っていて、それからオーケストラに入った人にはありがちな話ですが、
やはり最初は主旋律の多い1stバイオリンの魅力にばかりとらわれてしまっていたのです。

2ndバイオリンは1stバイオリンに比べると、メインメロディは多少減ってしまいます。
1stだけ美味しい旋律を弾いていて、2ndはずっとお休み-なんてこともあります。

じゃあ、2ndの魅力って一体なに?

私が思う2ndの魅力とは、「オーケストラの土台になること」です。
1stほど主旋律は多くなくても、その代わり2ndはオーケストラの土台としての役割が多くなります。
その一例が、細野さんも仰っていた「じゃかじゃか」なのです。

あとは、1stのオクターブ下でメロディを弾くことによって1stを支えたり、
それからバイオリンの中でも低音を中心に担うことで、高音の多い1stとそれ以外の弦楽器を繋ぐ役目をすることがあります。
このため、2ndにいると1st以上にオーケストラの土台を支えていることを実感することが多く、
その何とも言えない満足感を味わえることが2ndの魅力だと私は思います。

また2ndの役目は、曲または作曲家によっても大きく異なります。例
えば、作曲家のビゼーが2ndに与えるのは、大抵1stのオクターブ下のメロディだったり。
マーラーの場合は1stと2ndを異なる楽器のように扱い、全く異なるメロディをそれぞれに与えたり。
曲によって本当に性格が変わるのでとても面白いですよ。

今回のシューマンのラインは、どちらかと言うと1stと2ndを別々に扱う派であった気がします。
じゃかじゃかも多く、1stと異なるメロディも多々ありました。
ええ、それはもう非常に楽しかったです(笑)


いかがでしたでしょうか。
2ndバイオリンの秘めたる魅力、伝わりましたでしょうか?
「1stの影・分身」と思われがち(?)な2ndですが、我々セコバイ弾きはオーケストラの土台を自負し、大いに誇りを持って弾いております。

今まで2ndに注目していなかったという皆様も、次に演奏会を見に行かれる機会がありましたら是非2ndにも注目してみてください!!
頑張ってじゃかじゃかしています!!!