海上自衛隊旗について調べて考えてみた |  Egi Shun,s BLOG~歴史教科書から探る史実探訪

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山川出版社刊 『詳説 世界史研究』『詳説 日本史研究』 の記述から、気になる史実を探訪しています。右サイドバーの目次からどうぞ

日本の海上自衛隊旗というのは、これです。↓
(海上自衛隊=Japan Maritime Self-Defense Force)



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いわゆる軍艦という分類の船舶には、「海軍に所属する艦船であることを表章する旗章(軍艦旗)を掲揚しなければならない。」という国際法ならびに国際慣習があります。これによって政府公船及び民間商船・漁船等と公海上で識別するわけですね。

また軍艦は軍艦旗とは別に、国籍旗を掲げることも国際的な慣習でして、日本の場合はまんま「国旗(日章旗・日の丸)」を使用しています。外国では国旗と国籍旗が異なることが多いようです。というわけで、海上自衛隊旗は国際的にも国内的にも公認の旗なのです。

この旗を「自衛隊旗」と表現する方もいますが、間違っています。「海上自衛隊旗」です。自衛隊共通の旗は複数ありますが、一般的に広く認識されている旗は、日本国国旗である「日章旗」だけでしょう。

くわしくは → wikipedia.org/wiki/自衛隊旗


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「自衛隊旗」という名前の旗は、これなんですが、使用しているのは「陸上自衛隊」です。

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「航空自衛隊旗」

空軍と言う組織は、世界的に見ても第二次世界大戦以降のものでして、それまでの軍用機は陸軍所属か海軍所属でした。簡単に言えば発着基地が陸上にあるか?航空母艦なのか?ということです。大日本帝国軍に空軍はなかったので、こんなかんじのデザインになっちゃいました。アメリカ空軍ですか?という感じです。



「海上自衛隊旗」や「自衛隊旗」のことを、「旭日旗」と表現される方もいらっしゃいますが、正確ではありません。「旭日旗」というのは日章と旭光をミックスデザインして意匠化した日本の旗のことを全て指します。

日章が中央にデザインされた軍旗であるところの「旭日旗」は、1879(明治12)年制定の大日本帝国陸軍旗が最初です。大日本帝国海軍旗(現・海上自衛隊旗)は、日章の位置を竿側にずらしたデザインで、1889(明治22)年に制定されました。

日章とか旭日のデザインというのは、古くから日本にあったらしく、大漁旗などにもデザインされています。「旭日旗」という言葉のくくりで言えば、これも「旭日旗」ということになります。

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「朝日新聞社旗」
1879年 (大阪)朝日新聞・創刊
1888年  東京朝日新聞・創刊

大阪系の「朝日」「毎日」の両紙は、日清・日露の戦争ニュース報道で発行部数を拡大して大発展しました。まあ第二次世界大戦前・戦中は左よりの記事の出版物なんぞ発禁で出版社は厳罰でしたけど。



日本帝国海軍旗と海上自衛隊旗がイコールなのはいろいろ理由が考えられます。海上自衛隊創設の経緯は長くなるので割愛しますが、ぶっちゃけ「新しく隊旗を考案し選定するのが面倒だったんだろうな?」と思います。また日本海軍旗はすでに世界中で広く認知されておりました。

創設の経緯を詳しく知りたい人は → wikipedia.org/wiki/海上自衛隊



とまあこんなわけで、今日の記事で画像を採用した旗は、現在の世界と日本で公式に認められている旗です。ただこのたぐいの旗を見ると、「怒りに震えて何をしでかすか分からない」人たちがいらっしゃるので、ご使用の際は身辺の警護に充分注意してください。

前にも書いたけど、俺の母方のじっちゃん(故人)は、帝国海軍兵士だった(戦死じゃないよ)。 なので、命日くらいは帝国海軍旗を飾ってもいいんじゃないかな?と思ってる。飾ってないけどね。乗船していたのは「愛国丸」で、南洋の激戦地へも赴いている。

愛国丸について詳しく知りたい人は → wikipedia.org/wiki/愛国丸_(特設巡洋艦)



だから俺の母親は呉の生まれだ。1944(昭和19)年の撃沈のときには商船扱いだったので、海軍通信兵だったじっちゃんは乗船してません。じっちゃんは戦死しなかったけれど、軍人だったので敗戦=失業でした。

戦後の混乱と貧困の中、家族を養い子供たちを育てるのはタイヘンだったことだろう。さいわいにして公務の定職(自衛隊じゃないよ)に就けたので、俺はこの世に生を受けている。





アメリカで放送された、USA版「SASUKE」 Ninja Warrior ↓
  
TBSの認可を受けているのかどうかは、私の知るところではない。



実にアメリカンでナイスなコースデザインだ!!

ただし本家である日本の「SASUKE」のコースデザインがこれだったら、さすがにちょっと引く。