労働時間規制の緩和、賛成64%・反対24% - 日本経済新聞

 

日本経済新聞社とテレビ東京は24〜26日の世論調査で、いまの労働時間規制の緩和の是非を質問した。賛成が64%で、反対の24%を上回った。現役世代で規制の緩和に賛成の割合が高かった。39歳以下は7割半ば、40・50代は7割が賛成する。

(10月27日日経新聞公開記事から一部引用)

 

昔の朝ドラの「おしん」で、工場の成功に気を良くしたおしんの夫が「女工にどんどん働いてもらおう。」と言ったところ、姉を過労死で亡くしているおしんが「みんなお金が欲しいのだから体を壊してでも働くに決まっている。」といって反対したというシーンを思い出しました。いつの時代の話しだよということかもしれませんが、本質としてはあまり変わらないことではないかというようにも思います。

 

 

方向性の趣旨としては「働きたい人が働けるようにする」というものですが、みんなが働いているのだから自分も断り切れないという日本人の性質や何か事が起こった際に個人の自己責任にするという風潮からすると、「働きたくて来たらいて体を壊したのだから仕方ない」ということになってしまいかねないようにも思います。

 

 

心身の健康維持が前提となっているとはいえ、丁寧な議論が求められる問題であるものといえそうです。

 

 

新「労働時間制度」創設へ検討指示 | 弁護士江木大輔のブログ