防衛省は30日、陸海空3自衛隊が毎年持ち回りで開催してきた観閲式や観艦式、航空観閲式を今後は基本的に実施しないと発表した。今秋に予定していた観艦式は中止とし、代替イベントも開催しない。日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増し、部隊運用に余裕がないことが理由としている。
(7月30日日経新聞公開記事から一部引用)
自衛隊といえどもお役所であり、何事も前例踏襲、洗礼重視のお役所慣行ということを考えると、代替イベントも開催しないというのはなかなか驚くべきことです(役所というのは何かにつけて折衷案的なことを考えつくものです)。
また、現状において、そこまで部隊の運用に余裕がなくなっているのかということを考えさせられるニュースです。
儀礼的な式典に多くの労力を割かなければならない隊員の苦労を思えば、本来業務に集中してもらうためにすることは必要であると思いますしが、国民の代表である首相や防衛相が隊員に対して労苦をねぎらったり士気を鼓舞するなどの機会は必要であると考えられ、大規模な儀典ではなく、基地や艦船で日常業務を行う中で訪問するなどの工夫はする必要があるような気がします。