岸田総理大臣は「ほぼ独力で国際秩序を維持し、孤独感や疲弊を感じているアメリカ国民に語りかけたい。アメリカは助けもなくたったひとりで国際秩序を守ることを強いられる理由はない」と述べたあと、「自由、民主主義、法の支配を守るのは日本の国益で、人権が抑圧された社会を私は子どもたちに残したくない。日本はすでにアメリカと肩を組んでともに立ち上がっている。アメリカはひとりではない。日本はアメリカとともにある」と訴えました。

(4月12日NHKニュースウェブから一部引用)

 

国内政治でのぐちゃぐちゃぶりを思うと、意外とよかったなというのが正直な感想でした。

 

 

アメリカの中で台頭している米国第一主義の動きを暗に示唆しつつ、引用した部分につなげていくというくだりは、トランプ陣営かすると不愉快に思いそうな指摘ですが、八方美人の岸田首相が「ここまで言うんだ」と思いました。

 

 

しかし、「日本はアメリカとともにある」として相応の負担をするということを約束したともいえるわけで、そうしたことを求めているトランプ氏が大統領になったとしても効いてくるスピーチともいえるわけで、そういう点では、ずるい言い方をすれば、どちらに転んでも言い訳が立つという巧妙な内容だったともいえそうです。