兼重社長は「報告書を見て、こんなことまでやるのかとがく然とした。車を傷つけるなどあり得ない。これは一線を越えている。ゴルフボールを靴下に入れて振り回して損傷範囲を広げて水増し請求する。本当に許せません。ゴルフボールで傷つける、ゴルフを愛する人に対する冒とくですよ」と述べました。

(7月25日NHKニュースウェブから一部引用)

 

 

記者会見ではありませんが,かつて,「私は寝ていないんだ!」と切れてしまいさらに状況を悪化させた発言がありましたがくだんのセリフは,企業の謝罪記者会見の歴史に残る頓珍漢な発言として記憶されることと思いす。

 

 

トップは部下がやったことに対して全面的に責任を取るという重い地位にあると思いますが,自分と従業員の立場をことさらに分けて,自分の保身だけを図ろうとしているという印象で,国民のほとんどを敵に回したような感があります。

 

 

通常こうした会見では事前に危機管理を専門とする弁護士などとも協議して,防御ラインを考えた上で,発言内容や表現の仕方などを詰めて臨むものだと思いますし,実際にそうしたのだろうと思いますが,事前に設定されていたものから随分外れてしまったのではないかなという印象を受けました。