ホテル勤務の傍ら雑誌に発表したサラリーマン生活に関するエッセーが好評を得て、32歳で作家デビューした。1969年、ホテルでの殺人事件を描いた本格ミステリー「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞し、翌年刊行の「新幹線殺人事件」は60万部のヒット。73年には「腐蝕(ふしょく)の構造」で日本推理作家協会賞を受賞した。
(7月24日時事ドットコムニュースから一部引用)
大学の図書館でたまたま手に取った本が面白く,ほとんどの著作を借りたり中古で買ったりしては読み漁った時期がありました。
犯罪の裏側に存在する国や大企業といった権力に対して翻弄される個人といった構図をベースとして展開される物語が多く,単なる犯罪の謎解きというだけにはとどまらないところがあり,読みごたえがありましたし,赤川次郎ほどは軽くはないが,横溝正史ほどには重くはないというタッチも私には合っていました。
司法試験の勉強をする合間の気晴らしに随分と尾鷲になったことを思い出しつつ,ご冥福をお祈りしたいと思います。
